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【阪神大賞典予想】今週の阪神大賞典も非主流のスタミナ勝負に強い血統を狙う

  • 2021年03月19日(金) 19時00分
今週末は阪神大賞典!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

粘り強い末脚勝負で強いタイプを出しやすい種牡馬は…


 JRAの芝競馬は400mで割れる主流距離(1600、2000、2400m)で直線スピードを発揮する能力が主流。その能力に長けた血統が優遇され主流血統になるわけですが、すべての競馬で「JRAで主流の直線スピード」が要求されるわけではありません。

 たとえば先週の報知杯フィリーズレビューは父も母父も主流のサンデーサイレンス系「ではない」馬が1、2着。勝ち馬のシゲルピンクルビーは父も母父も非サンデー系の欧州型。日本のクラシックには縁が遠い欧州型のサドラーズウェルズの濃いクロスを持つ馬。施行距離も主流距離ではない1400m。

 スピードによって上位の末脚を発揮するのではなく「欧州的なスタミナ」に長けているため粘り強く末脚を発揮するタイプが走りやすいレース。ということを、レース前の予想原稿でも書き本命に推奨しました。

 そして今週の阪神大賞典も主流ではない距離。例年、脚をためることができるスタミナのある馬が上位独占するレースパターンになります。もちろん血統は日本のスピード競馬では馬力やスタミナが重しになってしまう欧州のスタミナ血統が色濃い馬が走りやすいレース。

 アリストテレスは父がロベルト系のエピファネイア。欧州の名血サドラーズウェルズのクロスを持つのも先週のフィリーズレビュー勝ち馬シゲルピンクルビーと同じ。さらに母系には欧州の名血トニービン。非主流距離の3000m。タフな馬場で行われた菊花賞でコントレイルに詰め寄った馬。やはり阪神大賞典の適性も高いです。

 ナムラドノヴァンの父はディープインパクト産駒のディープブリランテ。同馬は母系に欧州スタミナ血統のリヴァーマンとバステッド。日本の競馬は400mで割れる距離で走る主流距離のスピード比べで血を淘汰するのが主流ですが、ディープブリランテ産駒は反主流距離の粘り強い(スタミナ型の)末脚勝負で強いタイプを出しやすい種牡馬。

 産駒のモズベッロもスピードに長けた主流血統が軒並み失速してしまった昨年の宝塚記念で12人気の人気薄ながら3着。35秒後半の上がりタイムで追い込み馬が上位を独占した日経賞でも2着。いずれも400mでは割れない(2200、2500m)非主流距離。

 先日の阪急杯でも同種牡馬の産駒ミッキーブリランテが2着に走りましたが、やはり非主流距離の1400m。欧州型の差しが決まりやすい阪神芝1400mでした。

 阪神大賞典は非主流距離の3000m。毎年上がりタイムもどんなに速くても35秒後半にはなる消耗戦。末脚上位馬が上位を独占しやすいスタミナ型の末脚勝負になるレース。ディープブリランテ産駒向きのレース。

 ゴーストはハーツクライ産駒。同種牡馬の産駒は過去10年の阪神大賞典で3着内数がのべ6頭。同レースで最も多くの馬券対象馬を出している種牡馬。ハーツクライ産駒は、特にここ数年はクラシック向きのスピードを強化する配合と育成がなされてクラシックでも結果を出すようになりました。が、当レースで3着以内に走ったハーツクライ産駒はすべて春のクラシックでは3着以内実績がないどころか、出走もしていない馬ばかり。

 わかりやすく言えば、クラシックに対応するスピードとは真逆の「晩成のスタミナ型」に出たタイプが当レースで才能を開花させています。ゴーストも未勝利戦を勝ち上がるのに5戦かかった、典型的な「叩き上げのステイヤー」タイプのプロフィール。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の阪神大賞典予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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