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【高松宮記念予想】高松宮記念は米国ダッシュ力血統と海外の良血に注目

  • 2021年03月26日(金) 19時00分
今週末は高松宮記念!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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サンデーが良血とは限らない場合も


 競馬で要求される能力は一定ではない以上、能力の設計図である「血統」=「良血馬」の定義もレースによって変わります。

 日本の競馬はサンデーサイレンスの血を持つ馬が走りやすいレースが多いため、サンデーは良血と呼ばれます。しかし、世界の競馬そして日本の競馬でも常にサンデーが良血とは限りません。

 高松宮記念の勝ち馬は2年連続でサンデーサイレンスの血を「持たない」馬。昨年の勝ち馬モズスーパーフレア。一昨年の勝ち馬ミスターメロディはいずれもサンデーサイレンスの血を持たない馬。いずれも父親は日本よりも「日本以外」の評価の方が高い「世界的名血」そして父か母にアメリカの短距離で速く走れる「米国ダッシュ力血統」を持つ馬。

 一昨年17人気で3着に激走したショウナンアンセムもサンデーサイレンスの血を持たない馬で、母系には「米国ダッシュ力血統」が詰まった馬。日本のクラシックよりも世界の評価が高い血統。そして「米国ダッシュ力血統」も色濃く持つ馬が高松宮記念では毎年のように能力を発揮します。

 ライトオンキューは父がシャマーダル。母父レイヴンズパス。サンデーサイレンスの血を持たない配合。父シャマーダルは海外で20頭以上のG1勝ち馬を出した種牡馬。世界最高レーティングを発揮したピナトゥボなどG1馬の中でも圧倒的なパフォーマンスを発揮した馬も出す世界的名種牡馬。

 母父レイヴンズパスはゴーンウェスト系種牡馬。ゴーンウェストは「米国ダッシュ力」血統のため、日本のレースでも短距離の高速レースでは芝、ダート問わず抜群の適性を示します。日本でも芝1200mGIではサンデー系と互角以上の実績を残す父系。

 2019年のスプリンターズSを優勝したタワーオブロンドンも同種牡馬の産駒。昨年の当レース勝ち馬モズスーパーフレアもレイヴンズパスと同じ父ゴーンウェスト系。ミスターメロディ、モズスーパーフレア同様、父が世界的(世界よりも日本での評価が低い)種牡馬の産駒でサンデーの血を持たない配合。

 同馬の弱点は、追走ペースが速くなりすぎること。雨が降って追走ペースが緩くなれば能力を発揮できるでしょう。また、雨で路盤が緩んでサンデー系の末脚が発揮しづらくなれば相対的に有利。

 インディチャンプはトキオリアリティー牝系。祖母トキオリアリティーの父メドウレイクは約1300mのG1レースで後続を9馬身以上突き放す圧勝。しかし爆発的スピードに体が保たず3戦(全勝)で引退。母の父インリアリティは、今もJRA1000mのレコードタイムを保持するカルストンライトオの基礎父系。

 トキオリアリティーは主張の強い血統で、どんな種牡馬をつけても「米国ダッシュ力型」の特性を主張する。欧州スタミナ血統のエルコンドルパサーと配合されたアイルラヴァゲインでもGIでの最高成績はスプリンターズSでの3着。

 父ステイゴールドはサンデー系の中ではノーザンダンサー系が走りやすいレース(非サンデー系が走りやすいレース)への適性が相対的に高い種牡馬。これはサンデー系の配合では冷遇された(というかクラシックで結果が出なかった)ノーザンテーストの影響を受けるため。

 しかし、このレースのサンデー系はクラシックと遠いノーザンテーストの影響を受けた配合馬が走りやすいレース。デュランダル、オレハマッテルゼ、コパノリチャードなど1200mGIを勝利したサンデー系種牡馬の産駒はノーザンテーストも持っていました。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の高松宮記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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