スマートフォン版へ

高松宮記念は馬格などの差が明暗を分けそう

  • 2021年03月27日(土) 19時00分
 前回3月21日のWIN5は1561万5390円の配当で決着。1レース目のなにわS(阪神10R)を単勝オッズ22.3倍(8番人気)のイモータルスモークが制したうえ、4レース目の阪神大賞典(阪神11R)で単勝オッズ1.3倍(1番人気)のアリストテレスが7着に敗れるなど、全体的に波乱が目立ちました。

 ちなみに、発売金額は8億4769万2900円。前々回の3月14日(7億9206万5800円)はもちろん、フェブラリーSが施行された今年の2月21日(8億4136万2700円)に記録された数字も上回っています。前々回の3月14日に5億5444万6060円の史上最高配当が飛び出したこともあり、普段よりも多くのプレイヤーがWIN5に挑戦したようです。

 先週の当欄でも指摘しましたが、当該回の発売金額が8億5714万2900円以上に達すると、的中1票だった場合の配当が上限の6億円となる計算。前回3月21日はわずかに届かなかったものの、GI競走が続く今週以降はさらなる上積みを期待できますから、史上初の6億円を狙う絶好のチャンスかもしれません。

 明日3月28日のWIN5は総出走頭数が75頭、総組み合わせ数が69万1200通り(土曜12時現在)。少頭数となった1レース目の春興S(中山10R)がひとつのポイントになるでしょう。

【2021年03月28日発売分の1点予想】

中山10R 10.ハーモニーマゼラン
中京10R 14.エイシンアメンラー
阪神11R 5.ワールドウインズ
中山11R 8.ハヤヤッコ
中京11R 16.レシステンシア

【1レース目 春興S(中山10R)】

 今年の2回中山芝1600m外は、前走でも1600mのレースを使っていた馬が優勢。「前走の距離が1600m以外だった馬」は[1-6-7-80]と安定感を欠いていました。ルナシオン・レオンドーロらは評価を下げるべきだと思います。

 狙ってみたいのはフォースオブウィル・インテンスライト・ラパンセソバージュ・ハーモニーマゼランあたり。実績上位のハーモニーマゼランは真っ先に押さえておきたいところです。

【2レース目 鈴鹿S(中京10R)】

 今年の2回中京ダ1900m(3月21日終了時点)は、内寄りの枠に入った馬が不振。「枠番が1〜2枠の馬」は[0-0-0-8]とまったく期待に応えられていません。ドスハーツらは過信禁物と見るべきでしょう。

 チャンスがありそうなのはゲンパチルシファー・シャンパンクーペ・サンライズホープ・エイシンアメンラー・フラテッリあたり。この中から選ぶならば、休養明け2戦目のエイシンアメンラーに魅力を感じます。

【3レース目 六甲S(阪神11R)】

 前走好走馬が強いレース。「前走の着順が5着以下だった馬」は2015年以降[0-1-2-55]と苦戦していました。クリスティ・ウーリリ・プリンスリターンらは割り引きが必要です。

 セダブリランテス・マイネルフラップあたりも面白そうですが、注目はやはりワールドウインズ。特に不安要素が見当たりません。

【4レース目 マーチS(中山11R)】

 こちらも前走のパフォーマンスを素直に評価したい一戦。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上、かつ前走の4コーナー通過順が2番手以下だった馬」は2015年以降[0-0-2-51]なので、上位に食い込む可能性は低いと見るべきでしょう。

 また「馬齢が4歳の馬」は2015年以降[0-1-0-15]、「馬齢が7歳以上、かつ前走の4コーナー通過順が4番手以下だった馬」は2015年以降[0-0-1-21]。アメリカンシード・ヒストリーメイカーあたりも扱いに注意すべきだと思います。

 これらの傾向から強調できるのはマイネルユキツバキ・ハヤヤッコ・ナムラカメタロー・メモリーコウあたり。上積みがありそうなハヤヤッコなどを重視したいところです。

【5レース目 高松宮記念(中京11R)】

 先行力の高い実績馬と、内寄りの枠に入った馬が中心。「“前年以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験がない、かつ枠番が5〜8枠の馬」は2016年以降[0-0-0-42]でした。

 あとは中央場所、かつゴール前の直線に急坂があるコースでの実績も重要。「“前年以降、かつ中山・阪神のレース”において入線順位が2位以内となった経験のない馬」は2016年以降[0-1-0-36]ですから、モズスーパーフレアは過信禁物かもしれません。

 なお「前走の馬体重が470kg未満だった馬」は2016年以降[0-0-1-16]、「馬齢が7歳以上の馬」は2016年以降[0-0-0-28]。前走の馬体重が469kgだったダノンスマッシュはともかく、マルターズディオサらは評価を下げるべきでしょう。

 今年はダノンファンタジー・インディチャンプ・レシステンシアあたりが楽しみ。前走が好内容だったレシステンシアは素直に押さえておくべきだと思います。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング