スマートフォン版へ

大阪杯は前年のGIで好走している馬が中心

  • 2021年04月03日(土) 19時00分
 前回3月28日のWIN5は6422万3700円の高額配当決着。1レース目の春興S(中山10R)を単勝オッズ46.9倍(9番人気)のフォックスクリークが制し、いきなり総投票数の98%以上が消えるという波乱の展開でした。ほとんどのプレイヤーは2レース目以降を楽しめなかったわけですが、首尾良く突破した方はさぞかしテンションが上がっただろうなと思います。対象レースが施行される1時間前後の間にこれだけ大きく明暗が分かれるのも、WIN5ならではの醍醐味と言えるでしょう。

 結局、今年の3月中に施行された計4回のWIN5は、すべて1000万円を超える配当となりました。2月21日にも3926万3590円の配当が飛び出していますから、もう少し手頃な水準の払戻金を狙っているプレイヤーにとっては辛い状況かもしれません。ちなみに、過去547回の全WIN5を振り返ってみると、的中なしならびに1000万円超の配当となったのは138回。割り合いで言えば約25%に過ぎないわけですから、最近の流れがいかに特異なものかおわかりいただけると思います。

 明日4月4日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が39万3120通り(土曜12時現在)。少頭数となった1レース目の明石特別(阪神09R)や5レース目の大阪杯(阪神11R)が買い目作りのポイントになりそうです。

【2021年04月04日発売分の1点予想】

阪神09R 5.ルリアン
中山10R 7.アオイクレアトール
阪神10R 9.サウンドカナロア
中山11R 13.ルビーカサブランカ
阪神11R 12.グランアレグリア

【1レース目 明石特別(阪神09R)】

 実績を素直に評価したい一戦。「前走の条件が今回より下のクラスだった馬」は2018年以降[0-0-0-7]と苦戦していました。サンテローズ・エールブラーヴは過信禁物と見るべきでしょう。

 ニホンピロスクーロ・ヒルノダカール・ヴィクターバローズあたりも侮れませんが、中心視したいのは実績上位のルリアン。今回は休養明け2戦目ですし、特に不安要素が見当たりません。

【2レース目 両国特別(中山10R)】

 今年の2-3回中山芝1600m外、かつ3月20日以降のレース(4月3日終了時点)は、今回と同じ距離のレースを経由してきた馬が中心。「前走のコースが1600m以外の距離だった馬」は[0-1-4-48]と安定感を欠いています。ヤマニンプレシオサらは割り引きが必要です。

 チャンスがありそうなのはオータムレッド・シャチ・アオイクレアトール・ドゥラモット・コスモヨハネあたり。前走が好内容だったアオイクレアトールは最優先で押さえておくべきでしょう。

【3レース目 淀屋橋S(阪神10R)】

 臨戦過程を素直に評価した方が良さそう。ほぼ同じ条件で施行された2017-2019年の淀屋橋Sと2020年の大阪-ハンブルクCを振り返ってみると、「前走の出走頭数が13頭以下だった馬」は[0-0-1-10]、「前走の4コーナー通過順が10番手以下だった馬」は[0-0-1-17]でした。メイショウミモザ・クリノアリエルらは強調できません。

 狙ってみたいのはサウンドカナロア・ファーストフォリオ・ビオグラフィー・ボンボヤージあたり。コース適性が高いサウンドカナロアは特に楽しみです。

【4レース目 美浦S(中山11R)】

 枠順がポイント。中山芝1800m内で施行された2020年を含め「枠番が1-4枠の馬」は2018年以降[0-0-1-11]と苦戦しています。ヒシヴィクトリー・ダブルシャープ・ルヴォルグ・アンティシペイトらは扱いに注意すべきでしょう。

 さらに「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬」も2018年以降[0-0-1-14]。バリングラなど、大敗直後の馬は思い切って評価を下げるべきかもしれません。

 注目はルビーカサブランカ。昇級初戦とはいえ、今回は枠順やメンバー構成に恵まれました。

【5レース目 大阪杯(阪神11R)】

 GI昇格後は実績馬が優勢。「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-29]とすべて4着以下に敗れています。ブラヴァス・ワグネリアン・レイパパレらは割り引きが必要です。

 また「“前年以降、かつJRA、かつ2000m以下、かつハンデキャップ競走以外、かつ重賞のレース”において“着順が3着以内、かつ4コーナー通過順が6番手以内”となった経験のない馬」は2017年以降[0-0-0-28]。2000m以下のレースでも先行できるような馬を高く評価すべきでしょう。今年はコントレイルなどがこの条件をクリアしていません。

 これらの傾向から強調できるのはサリオス・グランアレグリアくらい。いずれも素直に信頼して良いと思います。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング