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桜花賞はGIでの実績と前走の末脚がポイント

  • 2021年04月10日(土) 19時00分
 前回4月4日のWIN5は5633万3400円の高額配当決着。5レース目の大阪杯(阪神11R)を単勝4番人気のレイパパレが制すなど、対象5レースすべてで単勝4番人気以下の馬が優勝を果たしました。単勝3番人気以内の馬が1勝もできなかったのは2019年の3月3日以来で、今回が通算7度目。次回でWIN5導入から丸10年になることを考えれば、なかなかのレアパターンと言えるでしょう。

 なお、WIN5はここ5回連続で一千万円を超える配当が飛び出しています。先週も指摘した通り、過去のWIN5を集計してみると、一千万円超の配当で決着した回は全体の4分の1程度。さすがにそろそろ止まるだろうとは思うのですが、こうした流れがもうしばらく続くことを覚悟したうえで臨むべきなのかもしれません。

 明日4月11日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が60万4800通り(土曜12時現在)。3〜5レース目がいずれも“フルゲート”となった一方、1レース目の印西特別(中山10R)は10頭立ての少頭数です。

【2021年04月11日発売分の1点予想】

中山10R 3.リュードマン
阪神10R 5.ヒートオンビート
新潟11R 6.デンコウリジエール
中山11R 11.ジャンダルム
阪神11R 18.サトノレイナス

【1レース目 印西特別(中山10R)】

 距離適性を素直に評価したい一戦。ほぼ同じ条件で施行された2020年の印西特別は「“同年、かつJRA、かつダ2100m以上のレース”において5着以内となった経験のある馬」が7頭出走し、そのうち4頭が1〜4着を占めました。ウインダークローズらは過信禁物と見るべきでしょう。

 チャンスがありそうなのはフラッシングジェム・ワンダーラジャ・リュードマン・インナーアリュール・ヒッチコックあたり。叩き2戦目で馬場状態も向きそうなリュードマンは特に面白い存在だと思います。

【2レース目 大阪-ハンブルクC(阪神10R)】

 馬格が明暗を分けそう。阪神芝2400m外で施行された2012〜2016年の大阪-ハンブルクCを振り返ってみると「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は[1-1-0-25]です。さらに「馬齢が6歳以上の馬」も[2-0-1-43]とあまり上位に食い込めていません。ミスマンマミーア・タイセイトレイルらは評価を下げるべきでしょう。

 レクセランス・メロディーレーン・タイセイモナークあたりも侮れませんが、やはり注目はヒートオンビート。オープンクラス初挑戦とはいえ、今回はメンバー構成に恵まれました。

【3レース目 やまびこS(新潟11R)】

 今年の1回新潟ダ1200m(4月10日終了時点)は、馬格のある馬が期待を裏切りがち。「前走の馬体重が480kg以上だった馬」は[1-0-1-13]と安定感を欠いています。ジョーフォレスト・メイショウミライらは割り引きが必要です。

 強調できるのはヒルノサルバドール・デンコウリジエール・エアコンヴィーナ・アイアムハヤスギルあたり。ダ1200mのレースが合っていそうなデンコウリジエールは引き続きマークしておくべきでしょう。

【4レース目 春雷S(中山11R)】

 多頭数のレースを経由してきた馬や前走好走馬が中心。「前走の出走頭数が17頭以下、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-31]と苦戦していました。アルピニズム・カッパツハッチらは扱いに注意すべきかもしれません。

 今年はレジェーロ・グルーヴィット・ジャンダルム・ナランフレグあたりが中心。展開が味方しそうなジャンダルムは素直に押さえておくべきだと思います。

【5レース目 桜花賞(阪神11R)】

 ビッグレースで好走したことのある実績馬と、前走で出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイムをマークした馬が優勢。「“JRA、かつGIのレース”において3着以内となった経験がない、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が2位以下だった馬」は2016年以降[0-0-1-49]です。アカイトリノムスメ・メイケイエールらは高く評価し過ぎない方が良いでしょう。

 なお、近年は左回りや重賞を除くレースで敗れたことがある馬、フィリーズR・アネモネS・フラワーCを使った馬も不振。「“JRA、かつ右回り、かつ重賞以外のレース”において2着以下となった経験のある馬」は2016年以降[0-1-0-43]、「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2016年以降[1-0-1-38]でした。

 これらの条件をすべてクリアしているのはソダシ・アールドヴィーヴル・ソングライン・サトノレイナスなど。アールドヴィーヴルやソングラインも人気を考えると面白い存在ですが、やはりソダシやサトノレイナスには逆らえません。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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