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2021年度ホッカイドウ競馬開幕

  • 2021年04月15日(木) 18時00分

未曾有の好況を記録した昨年度の勢いを維持できるか


 4月14日(水)、今年度のホッカイドウ競馬がいよいよ開幕を迎えた。コロナ禍が終息しない中での新年度となったことから、門別競馬場は事前申し込み制を採用し、250組500人までとする入場制限を設け、さらに入場門にてマスク着用の確認と検温実施で、感染防止のための措置を講じた。

 開門は午後2時となっていたが、それより少し前からこの日を待ちかねたファンが列を作って並び出したため、10分程度開門を早めた。第1レースの出走時刻は2時半。昨年11月以来、約半年ぶりとなる生のレースを間近で見ようと、熱心なファンが柵の最前列に陣取り、カメラを構える。

生産地便り

開門前にはこの日を待ちかねたファンが列を作った


 第1レースはサラ系3歳以上C4-4組。ダート1000m。10頭が出走し、1番人気イイデスカイ(牝4歳、父シニスターミニスター)が人気にこたえて優勝した。鞍上は黒澤愛斗騎手。

 なお、この第1レースには、今年デビューの新人、若杉朝飛騎手がハーモニードリームに騎乗し、ファンの前に初めて姿を見せた。若杉騎手は、長野県出身の19歳。本人が志願してホッカイドウ競馬に飛び込んできたという。結果は6着だったが、レース後は「緊張が8割で、楽しめた部分が2割です。とにかく無事回って来られてホッとしました」と安堵の表情を浮かべていた。これから長い騎手生活が始まる。ぜひ頑張って、ホッカイドウ競馬の星になってもらいたい。

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▲▼この日デビューを迎えた若杉朝飛騎手、初陣の結果は6着


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 改めて、5レース終了後に、若杉騎手はファンの前でインタビューを受ける場面があり、盛んに拍手を浴びていた。騎乗はこのレースのみとなったが、いずれ近いうちに初勝利のニュースが飛び込んでくることだろう。

 開幕初日のこの日、第6レースには、日本一早い2歳戦となる「JRA認定フレッシュチャレンジ2歳新馬」が組まれた。このレースには8頭がエントリーし、今年デビューを迎える新種牡馬の産駒に注目が集まった。1番人気はコパノリッキーを父に持つラブミードールで1.3倍。続いて同じ新種牡馬ロゴタイプの産駒であるエイレーネが4.2倍の2番人気であった。

 発走は5時10分。距離1000m。レースは終始主導権を握った1番人気のラブミードールが、直線に向いたところでどんどん後続との差を広げ、5馬身差の圧勝であった。桑村真明騎手が騎乗。角川秀樹厩舎の管理馬。馬主は小林祥晃氏。生産は新ひだか町のグランド牧場。父コパノリッキー、母ハニーパイ(2012年のエーデルワイス賞優勝馬)、母の父サウスヴィグラスといういかにもダート適性の高そうな血統背景で、今回は前評判通りの実力を見せつけてくれた。

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▲▼注目の“日本一早い2歳戦”は新種牡馬コパノリッキー産駒ラブミードールが勝利した


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 開幕初日は、入場人員が324人、馬券売り上げは5億6249万円と、まずまずのスタートとなった。入場人員は、門別の場合、コロナ禍以前からよほどのことがない限り、1000人を超えることは少なく、入場制限は必要ないのではなかろうか、という気がする。

 ホッカイドウ競馬は、今月中と来月半ばまでは週2日間の開催が続く。昨年520億円を売り上げ、一気に財政状況が好転したとも言われているが、むしろ、正念場は今年であろう。果たして、来年と同じレベルまで売り上げを伸ばせるかどうか。ともあれ、これから来る11月4日まで、82日間の熱い戦いが続く。

 ところで、余談だが、今回、門別競馬場に、誘導馬テンタ号の姿が見えなかったのが気になっている。一説によれば、騎乗スタッフを確保できなかったことに起因するらしい、とも聞いているが、やはり、誘導馬は必要であろう。レースの注目度が上がれば上がるほど、誘導馬に導かれて出走各馬が入場してくる方が、見ていてしっくりくる。

 何とかテンタ号の勇姿が再び見られるようになって欲しいところだ。

岩手の怪物トウケイニセイの生産者。 「週刊Gallop」「日経新聞」などで 連載コラムを執筆中。1955年生まれ。

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