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【皐月賞予想】プレップレースの序列は本番に持ち込まれるか?

  • 2021年04月16日(金) 18時00分

配当も考えた場合、馬券のポイントになりそうな馬は…


 ダノンザキッドが弥生賞で敗れたことで、皐月賞は混戦ムードとなった。

 ただそのダノンザキッドにも、十分復活の目はある。弥生賞組は近年、連対してきた馬より3、4着馬のほうが本番では狙えるようになっている。そもそもこの組から10年勝ち馬が出てないので重視するというわけにはいかないのだが、買うならば勝ってきたタイトルホルダーより負けてきたダノンザキッドなのかなという気はする。オッズが全然違うのでそこを含めた判断は難しいが……。

 弥生賞は結果を額面通りには受け入れられないスローだったが、共同通信杯にもそういう面がある。ましてエフフォーリアは百日草特別も特殊なペースだった。皐月賞も結局スロー、ということになればプレップレースの序列がそのまま本番にも持ち込まれるのだろうが、前半が流れたときには波乱もありうる。

 そういう意味では、共同通信杯で敗れた身ではあるものの、ヴィクティファルスは「重馬場なりの平均ペース」を経験してきたわけで、それは悪くない経験だろう。あとは能力の絶対値でエフフォーリアとどれだけの差があるかだ。

 ラーゴムは強い印象を与えるタイプではない一方で堅実な競馬をするし、ここにはいないがオーソクレースを物差しにした場合、能力で大きく見劣ることもなさそう。軸にしたいとまでは言えないが、配当も考えた場合、馬券のポイントにはなりうる。

 きさらぎ賞2着のヨーホーレイクは差し競馬ができるので、混戦かつ差しが届く展開になれば出番もありそう。

 アドマイヤハダルはこれまでの相手関係を考えるとそこまで強調できない馬だったが、まさかのルメールが空くという事態で無視もしづらい馬になってきた。ダービーの距離はさすがに不安なのでここでできるだけ良い着順を取りたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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