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【フローラS予想】頼れるのは「前走条件戦組の上位人気馬」

  • 2021年04月20日(火) 12時00分

上位人気に推される馬に注目


 フローラSの特徴として、前走条件戦組が活躍していることが挙げられる。

 過去10年の勝ち馬10頭のうち前走でオープンを走っていたのは1頭だけで、7頭が前走1勝クラス組、2頭は前走で未勝利戦を勝ったばかりだった。2着馬も10頭中5頭が1勝クラス組、1頭が未勝利組である。

 もちろん前走オープン組(過去10年で69頭)より条件戦組(106頭)のほうが多いという事情もあるのだが、複勝率で見ても前走オープン組が13.0%に対し、前走条件戦組が19.8%で上回っている。穴も後者から出るので、回収率は前走オープン組が単8%・複52%に対し前走条件戦組が単100%・複142%と圧倒している。

 今年は登録17頭中前走オープン組7頭、条件戦組10頭なので、やはり後者から好走馬は出てくるだろう。

 ただ、前走条件戦組は穴馬券という目線だけで見るのではなく、該当馬のうち上位人気に推される馬に注目したほうがよい。

 前走条件戦組のうち、単勝オッズ7倍未満に支持された馬は過去10年[5-2-2-5]。勝率35.7%・複勝率64.3%で回収率も単152%・複125%と高い。比較対象として、前走オープン組で単勝7倍未満だった馬は[1-4-1-11]で勝率5.9%・複勝率35.3%。回収率は単33%・複65%。同じオッズ帯とは思えないほど勝率・複勝率からして差がある。

 今年、前走条件戦組かつ単勝7倍未満といえばオヌールだけになる可能性もある。少し可能性があるとしたらパープルレディーあたりだがこちらは微妙だろう。オヌールそのものに配当妙味はなさそうだが、そこから入ってヒモで人気薄の前走条件戦組も取るというのが現時点でのおすすめだ。

 フローラSは枠順がかなり効くレースなので枠順次第では◎を変える可能性はあるが、内半分に入るならば逆らわずにいこうかと個人的には考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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