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【フローラS予想】意外に強くない前走オープン組

  • 2021年04月23日(金) 18時00分

軸にはしたくないが、一方で消す度胸はない…


 フローラS、人気はユーバーレーベンだろうか。フラワーCは3着と取りこぼしたが、キャリア全体の実績を考えるとやはりここでは上位の存在。フローラSは前走オープン組が意外に強くないので個人的には軸にはしたくないが、一方で消す度胸はない。

 オヌールは1年前の全姉デゼルと似たタイプで決め手がある。しかもこちらのほうがある程度位置をとりつつそれなりの上がりも発揮できる。初の左回りや遠征といった課題はあるが、無敗馬でもありここで好走してオークスにつなげてほしいところだ。

 クールキャットはルメール騎乗である程度人気になりそうだが、計算しづらいスクリーンヒーロー産駒の牝馬で枠も外めというのは、買いやすい条件ではない。それでもルメールだけで怖い……というのが悩みどころ。

 ウインアグライアは時計への対応力が課題になるが距離は合うし、内枠で和田竜二騎手という条件にはそそられる。二度の大敗はオープンのレベルにおける1600mが短すぎたと解釈すれば、ここで買うこともできる。

 パープルレディーは1勝クラスを勝っての参戦。このレースは1勝クラス勝ち負けレベルなら足りることが多い。連勝の内容はやや地味だが自在性もありそうだし、しぶとい競馬で上位に食い込みたい。

 スノークォーツのような1戦1勝馬は好走例がないのだが、そもそも該当頭数も多くない(1986年以降で今年の出走馬を含めると14頭)。今回入った枠は絶好のところなので、それを生かしたい。

 個人的に気になる一方で、本命まではできないなと判断したのがメイサウザンアワー。1勝クラスの負け組はこのレースでたまに穴になるし、この馬の脚質と枠順は魅力なのだが、前走1600m組というのがひっかかる。馬そのものは距離延長歓迎だと思うのだが、前走1勝クラス1600m組というのがこのレースでは奮わない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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