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【蛯名正義×藤岡佑介】第2回「3歳が古馬3強を撃破 名勝負!バブルガムフェローの天皇賞・秋」

  • 2021年04月28日(水) 18時06分
with 佑

▲今回は蛯名正義調教師がデビューしてからのお話 (撮影:福井麻衣子)


第二のホースマン人生を歩み出した、蛯名正義調教師をお迎えしての対談。前回は“ジョッキー・蛯名正義”誕生秘話からスタートしましたが、今回はデビューしてからのお話。

数多くの勝利を手にしてきた名手ですが、意外にもGI初制覇はデビュー10年目。当時の外野の声は「すっごいウザかった(笑)」と蛯名調教師。しかし、その勝利は、佑介騎手の人生を変えるほどの名勝負でした。

(取材・構成=不破由妃子)

※対談はマスク着用で行いました

自分が負けを認めさえしなければ、負けじゃない


──これまでいろいろなタイプの若手ジョッキーを見てこられたと思いますが、蛯名さんはご自身で分析すると、どんな若手だったと思いますか?

蛯名 とにかく「勝ちたい、勝ちたい」という気持ちが前面に出ていて、あきらめの悪い感じだったと思う。

佑介 あきらめが悪い感じ?

蛯名 そう。あきらめたらそこで負けになるけど、負けても向かっていけば、それは負けじゃない。若い頃から、そう思ってずっとやってきたからね。

 キャリアを重ねてからも、負けを自分が認めさえしなければ、ずっとやれると思ってた。それがモチベーションだったし、今もそうだけど、たぶんそれだけで生きてきた。もちろんそれは、調教師になっても変わらない。これからもずっと自分を支えていくのは、そういう気持ちだろうなと思う。

──それが蛯名さんを貫くモチベーションであり、生き様なんですね。ちなみに、若い頃からけっこう尖っていたという噂もちらほら…。

蛯名 けっこうじゃないよ。だいぶ尖ってた(苦笑)。なんていうのかな、たぶん負けたくないっていう気持ちが表に出ちゃうんだろうね。

佑介 子供の頃から、そういうタイプだったんですか?

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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