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【NHKマイルC予想】波乱のレースを読み取るポイントは気候と脚質/三宅誠

  • 2021年05月07日(金) 18時00分

アネモネSの差し脚が印象的だったアナザーリリックも面白い(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 過去10年で3連単10万超の配当が7度出ています。日曜は夏日(25度以上)が予想され、良馬場になる見込みです。
ここでは気候成績や脚質分析を中心に、激走注目馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【4・1・0・5】
・2番人気馬【2・3・1・4】
・3番人気馬【1・1・0・8】
・4番人気馬【0・1・1・8】
・5番人気馬【0・0・0・10】
・6番人気馬【1・1・2・6】
・7番人気〜【2・3・6・109】

 1番人気は16年を最後に勝ち星から遠ざかっている。昨年は2着に入ったが、連対率は50%と信頼度は高くない。激走馬は過去10年で15頭。17年以降は毎年2頭の激走馬が出現している。

○注目ポイント

1.激走馬15頭中7頭が暖〜暑・酷暑で2勝以上。

12年 15人気3着 クラレント [2・0・0・0]
13年 8人気3着 フラムドグロワール [2・1・0・0]
14年 17人気2着 タガノブルグ [2・0・0・1]
17年 13人気2着 リエノテソーロ [2・0・0・0]
19年 14人気2着 ケイデンスコール [2・1・0・0]
   7人気3着 カテドラル [2・0・0・1]
20年 9人気1着 ラウダシオン [2・0・1・0]

2.激走馬15頭中11頭が、4コーナーを7番手以降から馬券内に入っている。
                   通過順
12年 15人気3着 クラレント     11.10
13年 10人気1着 マイネルホウオウ  16.14
   6人気2着 インパルスヒーロー 12.10
14年 17人気2着 タガノブルグ    13.7
   12人気3着 キングズオブザサン 13.11
16年 12人気3着 レインボーライン  9.9
17年 13人気2着 リエノテソーロ   9.9
18年 6人気1着 ケイアイノーテック 17.15
   9人気3着 レッドヴェイロン  11.12
19年 14人気2着 ケイデンスコール  12.14
   7人気3着 カテドラル     12.11

3.激走馬15頭中9頭がオープン・重賞の芝1600mで連対歴あり。

12年 15人気3着 クラレント(11年 デイリー杯2歳S 1着)
13年 10人気1着 マイネルホウオウ(13年 ジュニアC 1着)
   8人気3着 フラムドグロワール(12年 芙蓉S 2着)
16年 12人気3着 レインボーライン(16年 アーリントンC 1着)
17年 6人気3着 ボンセルヴィーソ(16年 デイリー杯2歳S 2着)
18年 6人気1着 ケイアイノーテック(18年 ニュージーランドT 2着)
19年 14人気2着 ケイデンスコール(18年 新潟2歳S 1着)
   7人気3着 カテドラル(19年 アーリントンC 2着)
20年 6人気3着 ギルデッドミラー(20年 アーリントンC 2着)

○激走注目馬

・ルークズネスト
暖〜暑[1・1・0・0]と優秀。
近年レベルが高くなったファルコンS(暖)で圧倒的な人気馬を破った。

・アナザーリリック
前走アネモネSは後方から差して1着。
新馬戦は先行馬が残る流れを4コーナー7番手から差し切って快勝。

・ショックアクション
暖〜酷暑[2・0・1・1]と良好。
酷暑だった新潟2歳Sは上がり最速で快勝。



■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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