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【日本ダービー予想】皐月賞4着以下からなにか馬を探すなら

  • 2021年05月25日(火) 12時00分

皐月賞で馬券圏外に負けた馬がダービーで走ってこそ穴


 ダービーで検討すべきはまず前走皐月賞組。その皐月賞組だが、好走してきた馬がそのままダービーでも好走するのでは配当が伸びない。皐月賞で馬券の対象から外れたような馬がダービーで走ってこそ穴になる。

 ちょっと期間を長くして、東京コースが改修された2003年以降(18回)で見ると、皐月賞4着以下だった馬がダービーの3着以内になったケースは13回ある。年イチのペースまでいかないのだから多いとは言えないが、無いわけではない。

 ただ、そのすべてが皐月賞で5番人気以内だった馬。皐月賞までにある程度の地位を固める→皐月賞では展開向かず→ダービーでは展開向いて好走、ということになる。この形に今年あてはまるのはアドマイヤハダル、ヴィクティファルスとラーゴムということになる。

 皐月賞6番人気以下かつ4着以下だった馬は18年間で[0-0-0-59]。単純に強くない馬が含まれるので仕方ないといえば仕方ない。ただきわどい4着馬は出ており、

04年キョウワスプレンダ 13番人気 3着と1馬身1/4差
09年ナカヤマフェスタ 9番人気 3着と1/2馬身差
14年タガノグランパ 16番人気 3着とクビ差
17年マイスタイル 14番人気 3着とクビ差

 このタイプは3連単の3着にのみ付ければよい。中途半端に売れている馬は買わなければよいので、買い目が膨らまないというメリットはある。個人的にはこの「3着にのみ付ける」という馬を1〜2頭見繕ってみようかと考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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