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先週の競馬、そして今週

  • 2021年05月28日(金) 12時00分

日本ダービーの見解


 さぁいよいよ今週は日本ダービーですが、その前に先週のオークス、皆さんはどんな感想をお持ちになられましたか?

 レース後、多くの方から

「ソダシは距離?」

 と聞かれましたが、私自身は今回のレースにおいては距離云々よりも1コーナーの入り口手前で厳しい競馬になってしまうなぁ…と感じるものでした。

 そして結果、オークスを全体として振り返った時、内にこだわった馬たちよりも、外目を自分のストライドで走れた馬たちに軍配があがったようにも…。

 ほとんどの馬が未知の距離に挑んだわけですが、3歳の乙女たちにとって距離以上に重要となったのは、多少外をまわっても道中窮屈さのない状況の方がよかったように感じました。

 だからこそ同じ2400mでも、オークスは外差しが多いイメージとなり、逆に日本ダービーはある程度の位置で進めた馬たちとなる可能性が高く、不思議と要求されるものが違ってくるところも…。

 そう考えると、牝馬のサトノレイナスがどのような道中の運びとなるのか?そこも大きなポイントとなりそうです。

 さて話を日本ダービーに。

 無敗馬エフフォーリアですが、この週中、デビュー時から皐月賞までのパドックを見返して感じるのは1つ。休み明けとなった皐月賞がマイナス10キロで、見た目にも共同通信杯時とは違いスッキリでした。

 この間の変わり身がありすぎて、ここをどう見るか?だと感じています。

 攻めた仕上げでの削がれての結果と判断すれば、ダービーに向けて平行線、いわゆるキープなのか?それともアップがあるのか?はたまた…。そのバロメーターの1つとなるのが当日の体重な気がしており、個人的にはマイナス体重や大幅な変動がでない方がいいような気がしています。また最内枠となったことで、最初の1コーナーの入り口の在り方が、勝敗を大きく左右する気もしています。

 一方、またまた大外枠となってしまったのがサトノレイナス。しかも右隣が先行馬というキツイ状況に…。

 しかしながら、そこを何とかしてしまうのが名手・ルメール騎手。どのような手綱捌きを披露されるのか?その点にも注目です。

 そして皐月賞組から気になるのは、グラティアスとヨーホーレイク。皐月賞では共に外をまわる形となり、グラティアスにおいては4コーナーではじかれる場面も。それでも最後まで止まっておらず根性のあるところを感じましたし、何よりも3戦とも違うレース振りにセンスの良さもうかがえます。

 それでは皆さん、日本ダービー当日はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。

 ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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