スマートフォン版へ

【七夕賞予想】七夕賞出走馬の斤量変動

  • 2021年07月06日(火) 12時00分

前走がハンデ戦か否かに着目


 七夕賞はハンデ戦なので、ハンデはやはり気になるところ。今回の絶対値もそうだが、前走からの変動も意識しなくてはならない。

 変動ということだと前走オープン組と条件戦組で事情が異なるので、まずは条件戦組を切り離す必要がある。ちなみに前走条件戦組は過去10年[0-0-3-8]。今年は2勝クラスから来るスカーフェイスだけだが、過去10年唯一の前走2勝クラス組だったソールインパクトが2017年に3着だったので、一応注意したほうがいい。

 それはそうと、前走オープン組だけに限定したあと、次に気にすべきが前走の斤量条件。前走もハンデ戦なら変動は小さい(勝って上がるか、負けが続いていて微減するか)が、その他の条件だと変動が大きく、効いてくる可能性がある。

 前走もハンデ戦だった馬は過去10年[2-6-1-53]。回収率は単40%・複52%とかなり低い。中でも前走から斤量が減った馬は[1-0-0-13]でイタリアンレッド(2011年)が単穴をあけたものの、複回収率は34%でこの組の中でも特に低い。

 前走が「ハンデ戦以外」だった馬は[8-4-6-62]。回収率は単241%・複152%で人気薄好走馬がかなり出ている。

 内訳は、

回収率向上大作戦


 で、斤量減組から派手な穴は出る(馬券に絡んだ8頭のうち6頭が10番人気以下)のだが、複勝率16.7%ということは的中頻度が微妙。軸に向くのは勝率・複勝率を考えると斤量増組のほうだろう。

 今回、前走がハンデ戦でなく、かつ今回斤量増なのはクレッシェンドラヴとワーケア。軸候補はこの2頭か。前走がハンデ戦でなく今回斤量減なのは9頭。こちらからは人気薄であることを前提に、配当を伸ばせるヒモ馬を選びたい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング