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【緊急VOICE】2頭が放馬し、場内騒然──あの新馬戦で何が起こっていたのか

  • 2021年07月08日(木) 18時03分
VOICE

▲馬場入りしてから何が起こったのか…川田騎手が解説 (撮影:福井麻衣子)


6月27日の阪神5R(2歳新馬)の本馬場入場の際、テーオーコンドルが立ち上がり、騎乗していた藤岡康騎手が落馬。さらにテーオーコンドルは、近くにいたローマンネイチャーに接触し、騎乗していた松山弘平騎手も落馬負傷しました。

YouTubeには、川田騎手が「どいてー!」と叫んでいる動画がたくさんアップされていますが、この掛け声がなければさらに大人数を巻き込む事故が起きていた可能性がありました。

あの新馬戦で何が起こったのか──「緊急VOICE」として、川田騎手自身が解説します。

(取材・構成=不破由妃子)

ジョッキーになって18年、あんな出来事は初めて


──6月27日の阪神5R(2歳新馬)では、観客の目の前で2頭が放馬。最初に放馬したテーオーコンドル(6着)がローマンネイチャー(4着)に襲い掛かるという、前代未聞のアクシデントがありました。YouTubeには、川田さんが「どいてー!」と叫んでいる動画がたくさんアップされていて…。

川田 なぜ叫ばなければいけなくなったのか、理由がありまして。「怒っている」と捉えた人もいるようですが、全然そういうことではなくて、とにかく少しでも危険を回避するための言動でした。

──まずは、馬場入りしてから何が起こったのか。一部始終を見ていた川田さんの口からお聞きしたいです。

川田 まず、康太の馬(テーオーコンドル)が立ち上がって、角度的に乗っていられない状態になり、康太が落ちて…。通常であれば、誰かが捕まえにきて、再騎乗するまで待つんですが、そうなる前に弘平(ローマンネイチャー)の馬に襲い掛かるという事故が起きてしまった。

──テーオーコンドルとローマンネイチャーは牡馬同士ですが、「馬っ気を出した」ということ?

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1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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