スマートフォン版へ

【七夕賞予想】七夕賞もサンデーの影響度と欧州指向を考慮するアプローチで

  • 2021年07月09日(金) 19時00分
今週末は七夕賞!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

タフな馬場と高速馬場は「主流ではない状況」という方向性が一緒


 ここ2週の重賞は「サンデーの影響度」をシンプルに考慮するだけでも、妙味のある馬が選べるレースが続いています。

 まずは宝塚記念。父も母父も非サンデー系のクロノジェネシス、ユニコーンライオンが1、2着。これは2週前の当コラムでも書き、注目馬に取り上げたユニコーンライオンが2着。

 そして先週のCBC賞とラジオNIKKEI賞。レース前にはTwitterにて「CBC賞もラジオNIKKEI賞も父も母父も非サンデー系が走りやすそう」と馬場見解を書きました。(出走馬の血統傾向はスマート出馬表を参照)

 この見解に対して「タフな馬場と高速馬場がなぜ同じなんだ?」という質問も頂戴しましたが「主流ではない状況」という方向性は一緒なのです。サンデーの影響度が薄い血統馬がどちらも勝利したことでもご理解いただけたのではないでしょうか。

 CBC賞は父も母父も非サンデー系のファストフォースが1着。こちらも先週のコラムで取り上げた馬。ラジオNIKKEI賞は父も母父も非サンデー系の馬が1、3着。的中報告を沢山頂戴すると同時に、レース後にレース前の分析コメントを読んだ方からは「レース後なら書けるだろう」という勘違いも頂戴しました。嬉しいものです。

 このように主流血統の影響度からレース質を読むアプローチは20年以上前から競馬予想には有効な手法です(それが血統ビームの基礎理論でもあります)。もちろん、時の流れとともに主流血統の顔ぶれは変わるわけですが、原則的な仕組みは20年以上、ほぼ変わらないのです。

 七夕賞も、例年、非サンデー系の期待値が高いレース。サンデー系の中では、ダービーとは縁が遠い欧州の重厚な血統を母系に持つ馬。あるいはサンデー系の中では欧州競馬でも実績を残したステイゴールド系の産駒が走りやすいレース。過去10年の当レースも非サンデー系の単勝回収率は218%。複勝回収率は172%。

 3年前の七夕賞は非サンデー系が1-3着。昨年も2、3着は非サンデー系。昨年の勝ち馬、一昨年の1、2着馬はサンデー系ですが、ステイゴールド産駒とトーセンホマレボシ産駒。トーセンホマレボシはGI未勝利馬で非根幹距離勝ち馬。主流の適性とズレたタイプのサンデー系。

 七夕賞の血統傾向。そして先週のラジオNIKKEI賞も主流のサンデーの影響が薄い馬が上位を占めたこと。同コースでも非サンデー系の欧州型が1、2着したことから例年通り、主流のサンデーの影響が薄い血統馬が走りやすいレースになりそう。

 クラージュゲリエは父がキングマンボ系のキングカメハメハ。昨年も同系統の産駒が2、3着。父も母父も欧州型。欧州指向の強い血統。父も母父も非サンデー系。非主流の適性が問われる馬場コースは得意。

 近親のメドウラークは2018年の七夕賞を11人気で勝利。メドウラークも父がタニノギムレット。クラージュゲリエも母父がタニノギムレット。メドウラークも父も母父も非サンデー系。サンデー色が薄い配合。

 ヴァンケドミンゴの父もキングマンボ系のルーラーシップ。先週の同コースでは産駒が1、2着。同父馬の現役時代のG1勝利は香港。日本での最高着順は非主流血統が走りやすい宝塚記念の2着。非主流血統が走りやすい欧州指向のレースが得意な馬。だからこそ昨年の同レースも3着に走ったわけですが、今年も似たような能力の方向性が要求されそう。ならば今年も走れそう。同条件を何度も走りやすいトニービンの血を継ぐ馬でもあります。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の七夕賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング