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【横山和生×藤岡佑介】第2回「“一番頑張っているのも、一番つらいのもアイツ”兄から見た弟・武史騎手の姿」

  • 2021年07月14日(水) 18時01分
with 佑

▲「もっと謙虚になればよかった」と口にしていた横山和生騎手、当時を振り返ります (撮影:山中博喜)


キャリアハイをマークし、今まさに勢いに乗っている横山和生騎手をお迎えしての対談。前回はブレイクまでの道のりについてお届けしました。

今回は以前出演いただいた際の話にさかのぼり、当時の思いを語った和生騎手。ここでしか聞けない父・典弘騎手&弟・武史騎手とのレースの舞台裏エピソードも…?

(取材・構成=不破由妃子)


若い時の方が気難しいタイプだった


── 一年前にご出演いただいたとき、「デビュー3年目までは順調に勝ち星が伸びていたことを考えると、もっと謙虚になればよかった」と後悔を口にされていました。当時のご自身について、改めてどういった後悔がありますか?

和生 人に対してもそうですが、馬に対してももっと謙虚になるべきだったなと思っています。今思うと、やっぱり自分の考えを押し付けていたようなところがあるのかなって。

──佑介さんは、当時の和生さんに対してどんなイメージがありますか?

佑介 東西で所属が違うので深く話したこともなかったし、「横山和生」というより、「ノリさん(横山典弘騎手)の息子」という目で見ていたような気がします。

和生 じゃあ生意気だったっていうことですね(笑)。

佑介 まぁそうだね(笑)。俺の勝手なイメージだけど、ちょっとピリピリしているような感じで、若いのに近寄り難い雰囲気があって。北海道で一緒になったときも、下手なことを言うと機嫌を損ねてしまいそうで、気難しいイメージがあったよ。

和生 まるで武史じゃないですか(笑)。

佑介 いやいや、武史は怒らせても全然大丈夫(笑)。

和生 でも、佑介さんのおっしゃる通りだったと思います。反抗期っていうわけではないですけど、あまり人と関わろうとしていなかったかもしれないです。

佑介 自分の世界観がちゃんとあるんだなと思ってた。函館の調整ルームから出かけるときも、「こんにちは〜」って挨拶しながらサーっと出て行って、声を掛けられないように動いてたよね。

和生 そうですね。声を掛けられたくなくて、ずっとイヤホンを付けて音楽を聴いてました。あまり人と話をしたくなかったんだと思います。

with 佑

▲以前の和生騎手の印象は「近寄り難い雰囲気があって…」 (撮影:山中博喜)


──「ノリさんの息子」として注目されるプレッシャーもあったでしょうね。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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