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【アイビスSD予想】今年は条件戦組多数で混戦模様

  • 2021年07月23日(金) 18時00分

穴っぽいところから1頭挙げるなら…


 今年のアイビスSDは近走成績の良くない馬、それも条件戦から来た馬が多い。これが内枠に入っているならただ無視でよいのだが、外枠にもいるので無視もできず、予想が難しくなっている。

 とりあえず、人気はモントライゼと思っていたが6番枠ということで他馬に人気を譲る可能性もある。ただ、過去10年を見ても1番人気馬と逃げられるレベルの先行力がある馬は内枠を克服しているので、疑いすぎる必要はないのかもしれない。

 ライオンボスはこのコースのスペシャリスト。レースの傾向として57キロは微妙な線なのだがこの馬自身は昨年57キロで2着している。前走は58キロと馬場・展開がすべて逆風になった印象で、今回は前進があっていい。

 タマモメイトウは前走がハマリすぎたのでどこまで信用してよいのか難しい。脚質的にも軸にはしづらい。ただこのレースは前走オープン好走馬が強い傾向にあるし、津村騎手のコース成績も良い。切ることもできない。

 オールアットワンスは牝馬、しかも3歳で51キロ、さらに7枠14番とこのレース向きの条件が揃っている。1000直初体験だし時計への対応力がどの程度あるのか分からないが、理屈で予想していくとこの馬あたりに行きつく。

 ロードエースはダート短距離馬が意外と通用するというこのコースの特徴通りに前走で好走。ただ今回は枠が3つ内になったうえ、斤量の絶対値も2キロアップ。個人的にはぎりぎり△を打つか止めるか悩むラインにある馬だ。

 グレイトゲイナーは条件戦であっても近走内容の良さ、ヒロイックアゲンはコース適性と持ちタイムで本来なら検討に値するのだが、個人的には枠順で扱いを下げてしまった。

 穴っぽいところから1頭挙げるならアルミューテン。今年は牡馬の有力馬が多いので穴候補は牝馬から絞り出したいところ。7歳になったので強気には推せないが、昨年の稲妻Sで54秒9。流れに乗っていってもう少しの短縮があれば3着に足りてもおかしくない。

 セピアノーツは距離上限がきっちり1000mだとしたら今回面白い面があるが、未勝利勝ち時も52キロでのものだし、さすがに軸にはできない。ただ枠順と、「逃げようとするであろう」という点から個人的にはシルシを打っている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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