スマートフォン版へ

【クイーンS予想】激走のポイントは気候+洋芝実績/三宅誠

  • 2021年07月30日(金) 18時00分

前走マーメイドSは10番人気1着だったシャムロックヒル(c)netkeiba.com


 18年を除いて毎年1〜2頭の激走馬が出ています。函館開催となる今年も穴馬の好走に注目です。ここでは過去10年の気候成績と洋芝実績を中心に、激走馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【5・2・2・1】
・2番人気馬【2・0・1・7】
・3番人気馬【0・0・2・8】
・4番人気馬【0・2・2・6】
・5番人気馬【0・1・0・9】
・6番人気馬【0・2・0・8】
・7番人気〜【3・3・3・56】

 1番人気の連対率は5勝を含む70%、複勝率は90%と信頼度は高い。一方、3〜6番人気は未勝利となっている。激走馬は過去10年で11頭。昨年は11番人気のレッドアネモスが勝ち星を挙げている。

〇注目ポイント
1.激走馬11頭中6頭が暑〜酷暑で2勝以上。
12年 10人気2着 ラブフール[2・2・0・0]
14年 6人気2着 アロマティコ[2・0・0・3]
16年 9人気1着 マコトブリジャール[3・0・1・5]
17年 6人気2着 トーセンビクトリー[2・1・3・3]
   8人気3着 クインズミラーグロ[2・3・2・2]
20年 11人気1着 レッドアネモス[2・0・0・1]

2.激走馬11頭中5頭が洋芝で連対実績あり。
12年 10人気2着 ラブフール(10年 9月12日札幌7R 1人気1着)
13年 8人気2着 スピードリッパー(10年 9月26日札幌2R 1人気1着)
14年 6人気2着 アロマティコ(14年 巴賞 3人気1着)
16年 11人気3着 ダンツキャンサー(15年 STV賞 3人気1着)
19年 9人気3着 カリビアンゴールド(19年 五稜郭S 3人気2着)

3.激走馬11頭中7頭が重賞芝1800m〜2000mで連対または激走実績あり。
11年 10人気2着 コスモネモシン(11年 福島牝馬S 5人気2着)
14年 6人気2着 アロマティコ(12年 秋華賞 6人気3着)
15年 7人気1着 メイショウスザンナ(15年 福島牝馬S 13人気3着)
16年 9人気1着 マコトブリジャール(16年 福島牝馬S 15人気1着)
17年 6人気2着 トーセンビクトリー(17年 中山牝馬S 5人気1着)
   8人気3着 クインズミラーグロ(17年 マーメイドS 2人気2着)
19年 9人気3着 カリビアンゴールド(17年 紫苑S 6人気2着)

〇激走注目馬
・シャムロックヒル
暑で3勝を挙げ、その内2勝が洋芝での実績。
前走マーメイドSは10番人気1着。

・イカット
暑〜酷暑[2・0・1・0]と優秀。
洋芝[3・0・1・1]掲示板外なし。

・フェアリーポルカ
重賞芝1800mで2勝。
酷暑+重賞芝2000mで連対実績あり。



■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング