今年は札幌ではなく函館ダ1700で行われるエルムS。最近の函館ダ1700のオープン競走の結果をみると、スワーヴアラミス、タイムフライヤー、ダンツゴウユウ、リアンヴェリテと、グレイソヴリンの血を引く馬が5連勝中だ。アディラート(7人気3着)やカゼノコ(10人気3着)などヒモ穴になるケースも目立つので、グレイソヴリンの血をもつかどうかはひとまずチェックしておきたい。取り上げた5頭ではアメリカンシード、スワーヴアラミス、タイムフライヤーがグレイソヴリンの血を引く。(解説:望田潤)
アメリカンシード競馬名誉の殿堂博物館S(米G2・芝8.5F)2着ペルゴーの半弟で、エルカミノリアルダービー(米G3・AW9F)勝ちシルヴァーメダリオンの甥で、母スウィートトーカーはQエリザベス二世チャレンジC(米G1・芝9F)勝ち。シアトルスルー4×4のタピット産駒で、母は芝馬だし身のこなしもボルキロ柔いので、ダートなら大箱ベター高速馬場ベターなタイプだろう。マーチSは砂をかぶって戦意喪失も、平安Sは大外からハナを奪い気分よく走っていた。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○
ウェスタールンドミクロコスモスの全弟で、コズミックフォース、アンティノウス、ヴェイルネビュラの叔父。母ユーアンミーはフォワードギャルS(米G3・ダ7F)勝ち馬。その母アーキミリオネアはカナダ名牝系のニアリークロス3×1をもつ。カナダ牝系のパワーとボールドルーラー的機動力で走るのでコーナリングで差せるが、プロキオンSは1700のレコード決着かつ前残り、加えて重め残りで動けず。昨年の2着馬だがもう9歳なので、もう少し長いところでゆったり追走がいいのかも。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
ケイティブレイブケイティマドンナ(ロジータ記念3着)の3/4兄で、ビーマイナカヤマやマイネルフォーグの甥で、マイネルブルックやケイティラブのイトコ。緩やかな父母相似配合で、父アドマイヤマックス(高松宮記念)と母父サクラローレル(有馬記念、春天)を足して割ったイメージで、マイルにも2000にも対応する。父も母父も晩成型で、