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勝率4割超 川田騎手ならではの新馬戦の戦い方【月刊 川田将雅】

  • 2021年08月13日(金) 18時03分
VOICE

▲川田騎手が考える“新馬戦ならではの戦い方”とは (撮影:上岡伸輔)


今回のテーマは直近の話題をお届けする「月刊 川田将雅」です。サラブレッドが競走馬としてのスタートをきる新馬戦。その先の息の長い活躍を願い、騎手たちはレースで“競馬”を教えていきます。

全ジョッキー中、唯一の勝率4割超をマークしている川田騎手。ならではの戦い方に迫ります。

(取材・構成=不破由妃子)

最初に跨った時点で「絶対能力」はわかるのか?


──今月の『月刊 川田将雅』は、新馬戦がテーマ。先週終了時点で21戦9勝と、全ジョッキー中、唯一の勝率4割超(42.9%)をマークされています。やはり、川田さんなりの勝たせ方というか、新馬戦ならではの戦い方に持論を持ってらっしゃると思いますので、ぜひそのあたりを伺っていきたい。

川田 大前提として一番大事なのは、“初めて競馬場で走り、そこから競走生活が始まる”ということですよね。初めてその場所に連れてこられて、初めて競馬場の厩舎に入り、装鞍所では、普段調教で使っているものとは違う鞍を乗せ、違う腹帯を締められる。パドックを歩くことも、返し馬から競馬に向かっていく過程もすべて初めて経験することですし、ゲートにしてもそう。ゲート試験は多くても3、4頭ですし、1頭で受けている馬もいます。

 すべてが初めてなので、ここで歩く、ここで走る、ここで止まるなど、今はどういう時間なのかをひとつひとつ教えていく。それが僕らジョッキーの新馬戦における大事な仕事だと思っています。

──よく「レースを教える」と言いますが、それはおもに我慢を教えるということですか?

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1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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