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【オールカマー予想】素直に予想したほうがいいオールカマー

  • 2021年09月21日(火) 12時00分

レイパパレ&グローリーに逆らうべきか否か


 オールカマーは一見紛れがありそうで、実はそこまでではないレース。なんだかんだで別定GIIらしいところがある。

 過去10年、前走GI組の成績が[6-5-2-14]で、回収率が単122%・複102%。前走GIでひとケタ着順だった馬は半分以上が馬券に絡んでおり、前走2ケタ着順馬も[2-2-0-7]で複勝率36.4%だ。

 前走GII・GIII組は前走で掲示板レベルの好走をしていればチャンスがある。前走GII・GIIIで5着以内だった馬は[2-3-5-25]で複勝率28.6%。6着以下だった馬からも2頭が連対はしているが、[1-1-0-39]なのでここを掘るのはかなり厳しい。

 ちなみに5着以内組は、前走3番人気以内馬が[2-3-1-7]の複勝率46.2%、4番人気以下だった馬は[0-0-4-18]なので、結局のところ「ファンの見た目に強そうで、前走も悪くはなかった馬」が来るという意外性のない傾向になっている。

 オープン特別以下から来た馬は[0-0-3-23]で、3着馬3頭はいずれも前走オープン特別組。前走条件戦組は馬券に絡んでいない。GIIらしいハードルの高さを感じる。

 今年は前走GI組(海外含む)が5頭いて、うち2頭はGI勝ちがあり、前走も馬券圏内の馬。こうなると他の馬にとってはさらに狭き門だ。

 一方で前走GII・GIIIで3番人気以内5着以内は約1年ぶりのキングオブコージしかいない。そう考えると、ますます人気2頭で堅いような気はする。潔く2頭軸で3頭目高め待ちとするべきだろうか……。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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