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【スプリンターズS予想】人気上位馬が無印評価? 馬券的妙味がありそうな一戦!

  • 2021年09月29日(水) 18時00分

絶好調なのは目標通り調整できているあの馬!


 今週から、秋のGIがスタート。その第一弾がスプリンターズSですが、どこを中心に据えるかによって、馬券的妙味がありそうな一戦。個人的には現時点で無印評価にするつもりの馬が上位人気に支持されているので、その枠をうまく使った馬券の組み立てをできれば、と思っています。

 来週以降も楽しみな重賞が目白押しということで、今朝29日の栗東もGI勝ちゼッケン、重賞勝ちゼッケンの馬が続々と追い切り。その中には、真っ白なソダシもいて「ライブで見ることができる追い切りは最高!!」と青空のもとで呟いていたくらい(笑)。もちろん、自己満足で終わるんじゃなくて、少しでもnetkeiba.comのユーザー様にその情報を還元できるように頑張りたいと思います。

【シリウスS/ゴッドセレクション】

 地方交流ですが、JpnIIとJpnIで2着続き。特にジャパンダートダービーは本当に悔しいアタマ差になってしまいました。その翌週、中井裕二騎手とレースについて回顧する機会がありましたが、いろんな状況を見極めて騎乗できたようで、それでも勝てないものなんだなあと思ってしまいます。

 休み明けになりますが、1週前追い切りはCWで消化し、最終追い切りは坂路で4F目最速ラップ。追い切りパターンとしては、前走や1勝クラスを勝った時のような内容。むしろ、今回の方が負荷としては強いくらいだと思いますから、ここでジョッキーの初重賞制覇があっても全く不思議ではありません。

調教Gメン研究所

JpnIIとJpnIで2着続きで好走しているゴッドセレクション(9月28日撮影)


【スプリンターズS/レシステンシア】

 前走セントウルSは今回のレースを想定した上での仕上げということで、7分から8分の負荷かなという分析。ただ、レース後に松下武士調教師にお話を伺うとそういった意図はあまりなく、しっかりと仕上げたとのこと。ただ、ゴール前でクビの着差になったことについては、次走に伸びしろがある状態だったということについては同じ見解でした。

 ちなみに馬体に関しては、28日に坂路でその姿を見た時に前走よりもシャープになった印象。それが数字として表れるかどうか微妙ですが、やはり引き締まってきたという感じ。最終追い切りの坂路での4Fは52.1秒としっかりやってきましたし、あとはレース当日にどのくらいの馬体重で出てくるか。個人的には500キロを切っていなければいいけどなあ、という懸念があります。

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引き締まってきたレシステンシア(9月28日撮影)


【スプリンターズS/ダノンスマッシュ】

 過去の同レースは3着、2着。中4週、中2週のローテーションでしたが、今年は春の香港遠征以来という休み明けになりました。ただ、これについては香港でのレース直後から決まっていたこと。ここまで5ヶ月、目標通りにきっちりと調整できた。その結果が1週前追い切りの坂路4F50.0秒に表れていると思います。

 そして、28日の坂路でのキャンター。これをスタートからゴールまで、しっかりと見ることができましたが、闘志満々といった走り。安田景一朗調教助手がしっかりと手綱を抑えていないと、追い切りになってしまいそうな雰囲気。その感じが29日の追い切りではどんなだったか、映像を確認するのが楽しみで仕方ありませんが、本当に絶好調。これは間違いないと思います。

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春のスプリント王ダノンスマッシュ(9月28日撮影)


【スプリンターズS/ピクシーナイト】

 前走セントウルSは右手前のまま急坂を駆け上がってきて、前を捕まえ切ることができず。2戦2勝の中京ではありましたが、やっぱりこの距離、しかもGIに近いような重賞ではこの結果も仕方なしだったのかもしれません。

 問題は中2週のローテーション。個人的には前走がメイチの仕上げに映っただけに、上積みなんてないだろうと思っていましたが、28日に坂路でその姿を見た時はほんとに惚れ惚れするような馬体でした。ただ、それは見た目のことで、中身がどうなんだろうと思って最終追い切りに注目していましたが、その内容は4F52.1秒。ラップの踏み方なども含め、重賞捜査網でしっかり解説したいと思います。

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惚れ惚れするような馬体に仕上がってきたピクシーナイト(9月28日撮影)


【スプリンターズS/メイケイエール】

 負けなしの1200mに戻った前走は単勝1番人気の支持を受けるも7着。これについて、あの展開であそこまで負けては、というのが個人的な所感でしたが、しっかりと分析すると、札幌競馬場だけでの調整なら、休み明けの中身としてどうだったんだろう、という見直しの余地があると考え直しました。

 そういった部類のコメントも厩舎から出ていますし、今回は栗東でしっかりと追い切りを消化。坂路でも4F51.7秒をマークしていますし、最終追い切りに関しては、いつもの3コーナー手前からではなく、向正面から入場。このひと工夫に加えて、パシュファイヤーを着用。少し頭を振るシーンはあったものの、力をためながら走ることができたように見えました。今度は中身が違う、そういった評価は必要かと思います。

調教Gメン研究所

今度は中身が違うメイケイエール(9月29日撮影)


◆次走要注意

・9/26 オールカマー【ランブリングアレー】(4人/7着)

 中山競馬場までの輸送がありながら、+8キロの馬体重。ちょうどよい仕上がりだったと思いますし、スタートも決めました。なのに、あの位置からレースしたことで、結果的には消化不良。このあとはエリザベス女王杯へ向かうと思いますし、その時にこの借りを返してもらいましょう。

[メモ登録用コメント] [エリ女杯]最終追い切りがラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<中京ダート1900m>
◎1週前追い切り以降、栗東坂路で2F連続12.9秒以下
☆最終追い切りがトラック馬場で6F80秒以下
○最終追い切りが栗東坂路で4F目最速ラップ

 9月26日の3歳上1勝クラスでは◎○が1着、☆が2着、◎○が3着という結果。不良馬場というスピードが持続できる馬場で☆が好走した印象もありますが、今週末の馬場状態は不透明。◎は最重要視しつつ、☆にも警戒したシリウスSの予想を組み立てたいと思っています。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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