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【京都大賞典予想】今回の休養がリセットするきっかけになっていれば…

  • 2021年10月08日(金) 18時00分

展開次第の馬やムラっぽい馬など相手選びは難しい


 今年の京都大賞典、人気はアリストテレスだろう。菊花賞での善戦ぶり、今年GIIを勝っていることからもちろん軽視できない。デムーロ騎手への乗り替わりも、戻る形だしマイナスにはならないはずだ。

 個人的な見立てだがAJC杯を使ったことと阪神大賞典が道悪になったことが噛み合わない競馬へと繋がってしまったと思うので、中14週でもリセットするきっかけになっていれば結果に繋がりそう。適距離についてはいろいろ議論があるが、筆者の見立てではこの距離ももっと長いところも問題ないと考えている。

 ヒートオンビートはここ次第でジャパンカップあたりも睨める存在になりそう。母は桜花賞馬だが、産駒はこのくらい距離があったほうがよい。目黒記念は32.4秒の脚を使って届かなかったのだから仕方ない。展開に左右されず上位に来るタイプなので3連複には欠かせない馬だ。

 モズベッロは展開次第のところがあり、宝塚記念のような競馬だと良さが出ない。ひと雨あったほうが良い馬なのでいまのところの予報では馬場の後押しはなさそうだが、良でも展開次第では好走可能。ただそれでも3着くらいのイメージか。

 キセキは勝てない日々が続いているが、好走はしておりどこかでハマってくる可能性もある。若い頃とはキャラが変わって完全持続型の印象なので、取れる位置は取ったほうがよいだろう。完全テン乗りだが和田竜二騎手ならその辺りを意識した競馬をしてくれるのではと思う。

 ステイフーリッシュの前走は試運転的なところもあったと思う。今回は本領発揮も。この馬はやはり番手からしぶとさを生かしたいので、ベレヌスあたりが綺麗に逃げてくれるとやりやすい。ただ内回りや2200mのほうがよい馬でもあり、これも馬券で意識するなら3着候補としてか。ダンビュライトとはキャラがかぶっているので、どちらが取りたいポジションを先に取るかも注目だ。

 アイアンバローズはコース得意の上り馬。普通ならGIIはしんどいところだが、今回のメンバーならチャンスもありそう。ヒュミドールはムラ駆けなのでなんとも難しいが、そのムラが良いほうに出ればというところだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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