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【秋華賞予想】ソダシが勝っても好配当が期待できる!?

  • 2021年10月15日(金) 19時00分
今週末は秋華賞!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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阪神芝2000mは米国指向の血統馬が走りやすい


 単行本「亀谷敬正の競馬血統辞典」にも書いたように、JRAの上位血統は、元々欧州の血統と米国の種牡馬、繁殖牝馬を日本向きに絶妙にブレンドして作られています。ディープインパクトの父サンデーサイレンス。キングカメハメハの父Kingmambo。トニービンも日本でデビューした馬でもなければ、生産した馬でもありません。

 よって、出走馬の血統は欧州色が強い血統か? 米国色が強い血統か? に二分することはできます。

 また、今も米国と欧州ではリーディング上位種牡馬の顔ぶれが異なります。上位種牡馬の系統の比率も大きく異なるように、米国と欧州は相反する方向性を示します。

 今年の秋華賞を分析するにあたり、キーレースとなるであろうオークスとローズSは「欧州指向」の強いレース。

 オークスは勝ち馬ユーバーレーベンは父、母父、母母父がスタミナ型。父は天皇賞春勝ち馬で、母母父も天皇賞春勝ち馬を複数出したブライアンズタイム。2〜5着馬がすべて父も母父も「米国型ではない」血統馬。2着馬以外は母母父も「米国型ではない」血統馬。1〜5着はすべて2桁位置取り。道中からスピードを出して(先行して)それを持続する米国競馬とは真逆の方向性のレース質でした。

 ローズSも勝ち馬と3〜5着馬は父も母父も「米国型ではない」血統馬。1、3、4着馬は母母父も「米国型ではない」血統馬。メンバー中の上がりが1位、2位の馬が1、3着。

 ローズSもオークスも米国色が薄い血統、すなわち欧州指向の血統で脚をためる競馬が得意な馬が上位を占めました。

 今年の秋華賞で1人気が予想されるソダシは父が米国型のクロフネ。3コーナー先頭で先行押し切り勝ちだったように、先行してスピードを持続する競馬が得意な馬。

 オークスで8着に敗れたのは、得意とする能力の方向性とは真逆といってもいいほど異なる能力が要求されたレースだったから。(差しの欧州血統が有利になることをレース前に指摘。対抗のユーバーレーベンが勝利しました。差して好走を続けていた本命馬は、先行してしまったのですが…)

 今年の秋華賞が行われる阪神芝2000mは米国指向の血統馬が走りやすい舞台。同一コースの牝馬限定戦で行われるマーメイドSも過去3年の勝ち馬3頭のうち2頭(シャムロックヒル、サラス)が母父タピット。いずれも単勝10倍以上の人気薄。

 タピットはアメリカでは何度も種牡馬リーディングを獲得。一方、欧州ではほとんど実績を残していません(需要もあまりありません)。また秋華賞と同コースで行われた今年の大阪杯も勝ち馬レイパパレの母父はクロフネ。米国型。米国指向が強く欧州指向の薄い血統が穴のキモになるケースが多いのも阪神芝2000m重賞の特徴なのです。

 父か母父米国型の馬が走りやすいレースになった場合、必然的に欧州色が強かった差し馬には不利なレース質になります。

 今年の秋華賞はソダシが勝ったとしても、ローズSやオークスで差して好走した欧州指向の強い血統馬はパフォーマンスを落とす可能性は十分にありえます。

 米国指向のレースならば、ソダシが勝ってもヒモ荒れでおいしい決着も期待できそうです。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の秋華賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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