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【京王杯2歳S・ファンタジーS・アルゼンチン共和国杯・みやこS予想】4重賞開催の賑やかな週末、有力馬の仕上がりは?

  • 2021年11月03日(水) 18時00分

年末のGIへ繋がる可能性が高い今週の重賞は見逃すことができません


 今週はGIがひと休み。ですが、土曜日、日曜日ともに重賞は2つずつですから、賑やかな週末であることには間違いありません。これらの重賞の勝ち馬が12月のGIへ出走する可能性が高い、と思えば、どのレースも見逃すことができませんよね。

 みやこSにはレパードSを制したメイショウムラクモが出走。しかし、過去10回の歴史で3歳馬がこのレースを勝ったことはありません。馬券圏内に入ったのは、2012年3着のホッコータルマエと2016年2着のグレンツェントなど。ともに古馬になってからもダート重賞で活躍したのですから、ここで好走すれば、来年以降の地位は安泰でしょうが、果たして。

【京王杯2歳S/ジャスパークローネ】

 netkeiba.comの予想オッズは2番人気。オープン特別での3着が続いていますが、カンナSでコラリンの3着だったことが人気の要因ではないかと考えます。距離が1F延びた前走は同じ3着でも勝ち馬からの差が離されている、ということで今回のポイントは距離かも知れません。

 状態に関しては、中2週ということで週末に追い切って、最終追い切りという2本態勢。最終追い切りは坂路で4F51.2秒。これが自己ベストを更新するスピードだけに、やっぱり距離が、と思いがちですが、ラスト2Fが24.1秒でしっかり。この数字は前走時よりも速く、客観的にも評価できる時計です。

【ファンタジーS/ナムラクレア】

 未勝利の身でフェニックス賞を制すと、そのまま小倉2歳Sも制覇。デビューから1ヶ月後には重賞ウイナーになりましたが、前走の最終追い切りは栗東坂路で4F目11.6秒の脚力。いずれにしても、どこかで重賞を勝つだろうなという片鱗は見せていたということでしょう。

 ちなみに前走の11秒台は最終追い切りだけでなく、週末土曜日の追い切りでも11.7秒をマークしていました。今回は10月23日の土曜日追い切りで11.7秒、そして先週の土曜追いでは11.5秒。この時は3F目が11.8秒なので、前走よりも確実に脚力が増しています。この追い切りがあったからなのか、最終追い切りはすごく普通な4F54.4秒。今回はこれをどう判断するかでしょう。

調教Gメン研究所

前走よりも確実に脚力が増しているナムラクレア(11月2日撮影)


【アルゼンチン共和国杯/マイネルウィルトス】

 netkeiba.comの予想オッズでは栗東所属の最上位。前走札幌記念の結果が人気の要因だと思いますし、福島民報杯で見せた不良馬場への対応力が「スタミナがある」という判定で初めての2000m超えにも対応するという見方なのでしょうね。

 これに加えて、今が充実しているなあと感じさせてくれる馬体。毛艶も良くて、雰囲気は十分です。2週前追い切りはCWで課していて、これは三春駒特別以来のこと。その時計は速かったですし、決して悪い印象はありません。ただ、1週前追い切りの坂路では併せ馬で3F目区間の持ったままの手応えほど、4F目区間で伸びていないという印象。だからというわけではないかも知れませんが、今回の最終追い切りはCWでしかも併せ馬。かなり珍しいパターンですが、これについては重賞捜査網でも解説させていただきます。

調教Gメン研究所

毛艶も良く、雰囲気十分なマイネルウィルトス(10月26日撮影)


【みやこS/クリンチャー】

 JBCクラシックへ出走していても勝ち負けという実績馬。昨年、阪神ダート1800mで行われた当レースに今年も出走で、斤量は同じ57キロなら軽視する理由はないように思います。ただ、今年は休み明けというローテーションがひとつ鍵になりそう。やっぱり昨年は休み明けの太秦Sを叩いたことが勝因のひとつであることは間違いないでしょう。

 主観的には1週前追い切りの坂路での動きは力強く、やっぱり入念に乗り込まれているだけのことはあるなあという感じ。そして、最終追い切りは4F51.9秒の坂路。これは自己ベストを更新しており、本原稿を書いている時点では数字しか見ていないので、最終的な判断は下せませんが、きっとVTRを見てもいい動きだったはず。そのあたりは重賞捜査網で解説します。

調教Gメン研究所

レースに向け入念に乗り込まれているクリンチャー(11月2日撮影)


【みやこS/オーヴェルニュ】

 帝王賞以来の休み明けになりますが、調教量は十分。ひょっとしたらデビュー以来最長の休みになるので、そのあたりも考慮されての仕上げなのかも知れません。ちなみに3ヶ月ぶりだった平安Sはたった4本の追い切りで1着。馬体重はフェブラリーSで減っていた数字を戻していましたから、この時の休み明けとは全く違います。

 調教量が豊富で、なおかつ1週前追い切りの坂路では4F51.2秒が自己ベストを更新する時計。量も質も文句なしですが、やっぱり気になるのは過去の休み明けと比較しても調教量が多い点。これで馬体重が増えているようだと軽視すべきかなと思いますが、それがはっきりしない現時点では低い評価はできません。

◆次走要注意

・10/31 天皇賞(秋)【ヒシイグアス】(7人/5着)

 大阪杯、札幌記念と使う予定のレースを使っていなかったのにも関わらずの休み明け。もっと大敗することも想定していましたが、ゴール前はかなり健闘の伸び。このひと叩きできっと上昇してくると思います。

[メモ登録用コメント] [芝]中間もしくは最終追い切りの南Wで併せ先着なら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<福島芝1200m>
◎1週前追い切り以降に坂路馬場で併せ先着
◎最終追い切りがトラック馬場で4F53秒以下
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
○最終追い切りがトラック馬場で馬なりのラスト1F最速ラップ

 2020年3回福島開催で激走したのが、1週前以降の坂路での併せ先着。ビオグラフィー(単勝19.7倍)、センショウユウト(単勝111.7倍)はいずれも1週前に栗東坂路で併せ馬を先着していました。坂路、トラック、どちらも重要な追い切り場所だと思いますが、それぞれに細かな好走条件があるので、そこをしっかりチェックしてみてください。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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