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【ジャパンC予想】ジャパンカップの血統傾向

  • 2021年11月26日(金) 19時00分
今週末はジャパンC!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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ジャパンカップは古馬でトニービンの血を持つ馬を狙え


 ジャパンカップはトニービンの血を持つ牡馬の古馬に相性の良いレース。2017、18、19年と3年連続でトニービンの血を持つ古馬が連対。(シュヴァルグラン、キセキ、スワーヴリチャード)

 昨年は、古馬の牡馬が1頭も馬券圏内に走れませんでしたが、トニービンの血を持つ馬で単勝15倍以内に支持された有力馬は1頭も出走していませんでした。

 2011年以降、3代内にトニービンの血を持つ馬で、単勝15倍以内に支持された馬はのべ13頭。9頭が3着以内に走り複勝率は69%。単勝回収率141%。複勝回収率も156%とプラス収支。人気以上にコンスタントに走っています。

 トニービンの血を持つ牡馬の古馬がジャパンカップで走るのは、古くからの血統格言「東京芝GIはトニービン」の格言が今の競馬でも重大な影響を及ぼすから。トニービンの血を持つ馬はキャリアを重ねてパワーとスタミナを強化された方が高いパフォーマンスを発揮しやすいことも大きいです。

 また、ここ数年の競馬は3歳春のスピード勝負に強い血統馬が増えているのも古馬のトニービンを持つ血統馬には有利。特に牡馬は3歳で完成するスピード血統だと古馬になってからの斤量増とスタミナ勝負への耐性が低いためジャパンカップを勝ち切ることができません。

 過去10年のジャパンカップでダービー馬がジャパンカップを一度も勝てていないのも、ダービーに適したスピード血統と古馬になってジャパンカップを走るベスト配合はイコールではないからでしょう。競馬で要求される能力は一定ではないので、レースによって走る血統の傾向も変わるのです。なお、ダービー馬は3歳でジャパンカップに挑戦した場合、過去10年でも複数の馬が連対しています。斤量と成長曲線のバランスがジャパンカップでもフィットしやすいからでしょう。

 アリストテレスは母母父にトニービン。母父はディープインパクト。ディープインパクトはダービーで強いからといって決して早熟スピード血統ではありません。ダービーでは、母系から体力の完成の早さとスピードを強化された馬ばかりが結果を出しますが、ディープ産駒は母系が欧州スタミナ指向が強ければ、晩成型の馬も出ます。ただし、その配合の場合は春のクラシックで結果を出すのが難しくなります。

 フィエールマンやグローリーヴェイズなど、古馬になって力をつけるスタミナ寄りの繁殖と配合されれば、春のクラシックは間に合わないものの、3歳秋以降に長距離戦で能力を開花しています。

 古馬になってジャパンカップで連対したディープ産駒のラストインパクトも母父も牝系もスタミナ型。ゆえに3歳春はクラシックに出走できず、古馬になって才能を開花させました。

 なお、ディープインパクトとトニービンの配合でダービー馬は1頭もいません。晩成のスタミナ型になりやすいからです。この配合パターンはダービーでは厳しいものの、ジャパンカップでは買い。アリストテレスの母はダービーではなく、ジャパンカップでこその血統です。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のジャパンC予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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