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帰ってきたウマダユウサク

  • 2021年11月29日(月) 18時00分

▲厩舎にいる時のウマダユウサク。非常に気の強いタイプだそう(撮影:高橋華代子)


 そのインパクト抜群の名前から注目を集めてきたウマダユウサク(大井・阪本一栄厩舎)。父がメイショウボーラー、母はタイキエリーゼ、母父がキングオブキングスという血統の5歳牡馬。

 ウマダユウサクという名前の由来は、伊藤温オーナーが子供の頃、『男』の生き方・生き様を叩き込んでくれた方がいたそうで、その方をリスペクトした名前を家族で考えた結果、『ウマダユウサク』という名前に行き着いたそうです。伊藤オーナーにとって、とても大切な意味のある名前だったのですね。

▲伊藤温オーナーにとって、とても大切な意味のある名前ウマダユウサク(撮影:高橋華代子)


 ウマダユウサクは3歳10月に大井競馬場からデビュー。「骨が弱く骨瘤やソエなどが出てデビューは遅くなりましたが、素質はいいモノがありました」(阪本調教師)。

 石川駿介騎手との初コンビで初勝利を挙げた後は、そのまま石川騎手を主戦に5連勝を飾るなど、果敢に走り続けてきました。

 今年3月のレースで右膝の剥離骨折を発症し長期休養に入っていましたが、11月15日の大井9レースで復帰し、骨折明けとは思えぬようなパワフルな走りで、先団を前に見る形で進め、最後は間を割って2着(優勝はキラットアラシ)。

 今回は骨折明けで割引きが必要であることは陣営も言っていましたが、それでいてのこのパフォーマンスには関わる皆さんが褒めていました。

「前はもっと力んで走っていましたが、今日はリラックスしていたので、休み前よりも体は楽になっているなぁと思いました。今の段階で持ち時計をグッと縮められたのも大きな収穫です。この馬の一番いい所は根性で、あの形になって挟まれたら、さらにひと伸びしてくれました」(石川騎手)。

▲ウマダユウサクは骨折明けも根性たっぷりな走りを披露しました(撮影:高橋華代子)


 レース後のコンディションも問題はなかったそうで、現在は12月6日(月)から10日(金)までの大井開催に向けて元気にトレーニング中ということです。

 伊藤オーナーの想いが込められた名前のウマダユウサク。これからも持ち前の根性を武器に、大井競馬場の砂上でどんな走りで魅了してくれるでしょうか!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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