【阪神JF予想】迷ったらキャリアの浅いほうという手も
前走クラス別で考えると差は大きい
2歳GIは、キャリアの浅い馬を重視したほうがよいという単純な面もある。ただ、例えば前走新馬組は全員がキャリア1戦、前走未勝利組は原則としてキャリア2戦以上といった事情の違いはあるので、前走クラス別に考えたほうがよい。
阪神JFの前走重賞組でいうと、過去10年、キャリア2戦組は[4-1-2-15]で勝率18.2%・複勝率31.8%。キャリア3戦組は[3-2-4-30]で勝率7.7%・複勝率23.1%だから2戦組のほうが走っている。前走3着以内馬に限定すると[4-1-2-11]と[3-2-3-12]で複勝率がやや逆転するが、勝率は22.2%と15.0%でキャリア2戦組のほうが勝る。
このレースが牝馬限定戦になってからの通算でも同様。アルテミスSが無かった時代もだいぶ含まれるが、迷ったらキャリアの浅い方という選び方でもいいだろう。
前走1勝クラス組はどうか。こちらはそもそも全体でも過去10年[1-4-2-42]とあまり馬券に絡んでいないが、キャリア2戦組が[0-2-2-10]で複勝率28.6%、キャリア3戦組が[1-1-0-12]で複勝率14.3%だから、唯一の勝ち馬(ショウナンアデラ)が3戦組とはいえ、複勝率は倍ほど違う。レースの歴史通算でも2戦組が複勝率29.4%、3戦組が17.8%。前走を勝ってきた馬限定だと50.0%と23.1%でさらに差は大きくなる。
今年の登録馬のうち、前走が重賞でキャリア2戦なのはステルナティーアだけ。前走が1勝クラスでキャリア2戦(つまり2戦2勝)はナミュールとダークペイジ。他馬との比較で迷ったら、キャリアの浅さに賭けてみるのもおすすめだ。