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惜しくも2着…サワーホマレーとの一戦を回顧&レース後のコメントについて

  • 2021年12月14日(火) 18時01分
悲願の初勝利を期したサワーホマレーでしたが、結果は勝ち馬にわずか1馬身及ばずの2着。とはいえ、後方から馬群をこじ開けて伸びてきた直線の脚は、出色といっていい勢いがありました。「残念やったけど、思った以上にあの馬は走る」とは小牧騎手。今回はサワーホマレーのレース回顧と、ユーザー質問に答えるかたちで、レース後のマスコミ対応&ラッキーカラーについて語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

結果は残念やったけど…、思った以上に走る!


──日曜日のサワーホマレーはコンマ2秒差2着(中京4R・2歳未勝利・芝2000m)。あと一歩という結果でしたが、直線はすごい脚でしたね。

小牧 外に出したら伸びてくれたね。本当によく頑張っている。でも、ちょっと邪魔をしてしまいました(最後の直線で外側に斜行したことについて過怠金1万円)。申し訳なかった…。一瞬、騎乗停止が頭を過りました。それくらいの勢いやったからね。

──進路をこじ開けたのを見て、よっぽど手応えがいいんだろうなと思って見ていました。それにしても、勝負どころでは内から外まで完全に前が壁。あのときの心境は?

小牧 スローペースやなと思っていたから、道中どこかで外に出したかったんやけど、結局出せないまま4コーナーまできてしまってね。4コーナーを回りながら、とにかく出られそうなところを探していた。今回は勝つことしか考えていなかったから、本当に残念やった。でも、あの馬は思った以上に走る。だからこそ、早くなんとかしないと…。

──2走前のように、出していってポジションを取ることもできるけれど、そうすると今度は最後の脚が鈍る。痛し痒しですね。

小牧 ホンマやね。ただ、いい脚を持っているのは間違いないから、次もその脚を引き出せるように頑張るだけや。

──さて、今週は日曜日の中京メイン(三河S・3勝クラス・ダ1800m)にキーフラッシュが登録していますね。

小牧 うん。今週追い切りに乗ります。

──4月25日以来の実戦で、これまで休み明けはもうひとつの成績ですが、このクラスで能力上位なのは間違いない。

小牧 なかなか勝ち切れない難しさはあるけど、堅実な馬やからね。一発狙って頑張りますわ。

──では、ユーザーからの質問をふたつほど。「最近netkeibaのコラムで、川田騎手、横山典弘騎手、藤岡佑介騎手などがマスコミの伝え方について問題提起をされています。これまで小牧騎手も言ってもいないことを書かれたり、意味を取り違えられたりなど、レース後のコメントをめぐるトラブルはありましたか?」。

小牧 言ってもいないことを書かれたことはないかなぁ。ただ、ポロっと言ったようなことがそのまま記事になってしまったことはある。一度出てしまうと、もう消されへんからね。だから気をつけてはいるけど、それでも「なんであんなこと言ってしまったんやろう…」と思うことはあるね。

──ご自身のコメントは、記事になってからチェックしますか?

小牧 うん、チェックするようにはしてるし、それ以前に深いところまでは話さないようにしてる。負けたときのコメントでも、次につながるようなこととか、その馬のいいところを見つけて話したり。嘘は言わないけどね。

──長年の経験から、言っていいことを選別しているということですね。

小牧 そうやね。やっぱり「こういうことは言ったらアカンな」とか、あとで気づいたこともあるから。

──続いての質問です。「少し前の太論でブーツの色の話が出ていましたが、やはり色にはこだわりがあるのですか? たとえば、ラッキーカラーやラッキーナンバーなど、自分で決めている色や数字はありますか?」。

小牧 数字は気にしたことがないけど、ラッキーカラーはやっぱりグリーンやね。園田の頃、グリーンの勝負服を着ていたから。

──そうですよね。だから中央に移籍してからも、ブーツの色はグリーンにこだわって。昔からグリーンが好きだったんですか?

小牧 いや、グリーンが好きだったのは師匠の曾和先生です。厩舎カラーもグリーンやったし、僕はそれに影響されたんや。だから、ブーツの色こそ黒にしたけど、今でも好きな色を選ぶ機会があれば、グリーンを選ぶことが多いね。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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