年末年始のWIN5は、昨年12月26日が166万6800円、昨年12月28日が468万3350円、今年1月5日が192万9390円の配当で決着。3回とも単勝オッズ10倍未満の馬が3勝、単勝オッズ10倍以上の馬が2勝という結果で、手頃な水準の払戻金額になりました。適度な荒れ方だったこともあり、配当はいずれの回も単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の理論値を上回っています。
2021年に発売された全55回のWIN5を配当別に分類してみると、10万円未満はゼロ、10万円以上100万円未満は16回、100万円以上1000万円未満は21回、1000万円以上1億円未満は13回、1億円以上は5回。年間を通じて10万円未満の決着が一度もなかったのは、昨年が初めてです。一方、1000万円を超える配当が飛び出した回数は例年よりもやや多め。全体的に難度が高かった一年と言えるでしょう。
明日1月9日のWIN5は総出走頭数が75頭、総組み合わせ数が74万8800通り、明後日1月10日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が44万8800通り(土曜12時現在)。本稿では明日1月9日のWIN5を展望しますが、明後日1月10日は総組み合わせ数が少なく、買い目を絞り込みやすそうな印象を受けました。あらかじめ両日のレースをチェックし、資金配分などの作戦を立てたうえで予想に臨んだ方が良いかもしれません。
【2022年01月09日発売分の1点予想】
中京9R 10.フラーレン
中山10R 8.アールクインダム
中京10R 13.テンハッピーローズ
中山11R 9.ダノンファスト
中京11R 2.ラスール
【1レース目 濃尾特別(中京9R)】
ほぼ同じ条件で施行された2021年の濃尾特別は、5歳の馬が1〜3着を占め、3連単32万3000円の高額配当決着に。なお、単勝2番人気以内の支持を集めていた4歳馬2頭が、それぞれ7着と14着に敗れています。ダノンマデイラ・サハラヴァンクール・レプンカムイをはじめとする4歳勢は、扱いに注意すべきでしょう。
狙ってみたいのはレッドレビン・ヴェラアズール・フラーレンあたり。実績上位のフラーレンはしっかり押さえておきたいところです。
【2レース目 若潮S(中山10R)】
ほぼ同じ条件で施行された2021年の若潮Sは、前走の4コーナーを3番手以内で通過した6頭のうち4頭が1〜4着を占める結果に。エイシンチラー・ウイングレイテスト・ジャカランダレーンらは過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。
ジョディー・グルアーブあたりも面白そうですが、注目はやはりアールクインダム。休養明けの前走が悪くない内容でしたし、今回はメンバー構成に恵まれました。
【3レース目 新春S(中京10R)】
昨年の1回中京芝1400mは、全体的に差し有利。「前走の上がり3ハロンタイム順位が8位以下だった馬」は[0-0-1-26]でしたから、サトノアイ・ショウリュウレーヴ・ビップウインクらは疑ってかかるべきだと思います。
高く評価したいのはルプリュフォール・グレイイングリーン・テンハッピーローズあたり。休養明け2戦目のテンハッピーローズは特に楽しみです。
【4レース目 ポルックスS(中山11R)】
近年は前走好走馬が圧倒的に優勢。「前走の着順が4着以下だった馬」は2018年以降[1-0-2-43]なので、ダノンスプレンダー・ラペルーズ・レピアーウィットらは評価を下げるべきでしょう。
今年はキタノヴィジョン・バレッティ・ダノンファストあたりが有力。ダノンファストは前走が好内容でしたし、特に不安要素が見当たりません。
【5レース目 シンザン記念(中京11R)】
ノーザンファーム生産馬と、格の高いレースで善戦してきた馬が中心。「生産者がノーザンファーム以外、かつ“JRA、かつGI・GIIのレース”において8着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-1-0-21]と苦戦していました。
また「前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下、かつ前走の条件がGI・GII以外だった馬」は2018年以降[0-1-0-14]。末脚や前走の格も重視した方が良いと思います。ソリタリオらは割り引きが必要です。
さらに「前走の距離が1600〜1800m以外だった馬」は2018年以降[1-0-0-12]。ビーアストニッシドをはじめとする、1400m以下や2000mのレースを経由してきた馬は強調できません。
これらの条件を綺麗にクリアしているのは、ラスール・カワキタレブリー・レッドベルアームあたり。それぞれ高く評価すべきでしょう。