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【京成杯予想】京成杯は前走条件戦組に注目

  • 2022年01月11日(火) 12時00分

意外に強くない○○組


 京成杯には、前走で重賞に出走していた馬が5頭、リステッドが1頭、1勝クラス組が3頭、未勝利組が6頭、新馬組が2頭登録している。

 最終的に出る結果はともかくとして、近年の傾向として、これらの前走クラス別に見た場合、どの組が優勢かお分かりだろうか?

 過去10年の前走クラス別成績を見るとこうなる。

回収率向上大作戦


 前走オープン特別(過去10年にリステッド組は不在)と重賞組が意外に強くないことがお分かりいただけるだろう。

 前走原因のひとつは、重賞組には重賞に出ていたといっても大敗してきた馬が多いからである。40頭中23頭を前走6着以下馬が占め、その中で京成杯の馬券に絡んだのは2014年1着のプレイアンドリアルしかいない。前走掲示板組に限定すると、[0-4-1-12]で複勝率29.4%。

 ただそれを言うなら1勝クラス組にも負けてきた馬は含まれている。前走3着以内は[4-2-3-15]で複勝率37.5%と前走重賞5着以内組より高い。一方で前走4着以下は[0-0-0-17]だから分かりやすい。

 重賞に出ていた馬たちのうち、クラシックに向けてリアルな欲のある馬たちはいま休養に入っている。それ以外に重賞組と比べた場合、前走1勝クラス好走馬や新馬戦を勝ってきた馬は互角以上に戦えるということになる。重賞に出ていた馬はなじみがあるのでついつい評価してしまいがちだが、京成杯の傾向として前走条件戦組を重視すべきということは覚えておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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