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【ユーザー質問】フランスでは短いとダメ?! 鐙の長さのメリット・デメリット

  • 2022年01月18日(火) 18時01分
「Road to No.1」

ジョッキーの鎧についてファンから質問!(撮影:高橋正和)


今週のコラムはユーザー質問です。騎乗スタイルの中で、ジョッキーそれぞれの個性が見えるのが鐙の長さ。ミルコ騎手は昔から長めだと言いますが、そのメリットとデメリットを解説します。

(取材・構成=森カオル)

Q「ミルコさん応援してます! 質問ですが、競馬と乗馬において、鐙の長いときと短いときのメリット、デメリットを教えていただきたいです(温かいお茶さん)」


ミルコ 僕はジョッキーだから、乗馬に比べれば鐙は短いけど、ジョッキーのなかでいうと、そこまで短いほうではないですね。もっと短くして乗ってる人もいるね。

──その長さには、やはりみなさんこだわりがある?

ミルコ そうだと思う。僕の場合で言うと、若いときは落馬のリスクを全然感じなかったから、今より短くして乗ってました。でも、キャリアを積んで落馬の怖さを知ると、当然落ちたくないと思うでしょ? で、少し鐙を長くするようになった。

──鐙が長いほうが、やはり安定感がある。

ミルコ 馬が急に斜行したりしたときに、鐙が短いとバランスを取るのが難しいですね。とくに日本の馬はヤンチャな馬が多いから。ヨーロッパの馬は、返し馬でもすごくおとなしくて落ち着いているから、短い鐙で乗っていても全然問題はないけどね。

 まぁ昔から僕は少し長めでしたね。なぜなら、アメリカの乗り方が大好きで、ああいうふうに低い姿勢で乗りたかったから。鐙が短いと、どうしても低くはならない。だからわざとちょっと長くして、低い姿勢で乗るようにしてた。今もそうだけどね。

──鐙が短いとバランスを取るのが難しいとおっしゃっていましたが、当然メリットもあるわけですよね?

ミルコ カッコいいこと! 長くしたら足がブレるけど、短いとそのぶん力が入るからブレない。

──ライアン・ムーア騎手などは、鐙を長くしてわざと足を動かして、それを推進力につなげているような。

ミルコ そう、彼は

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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