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【AJCC・東海S予想】今週は芝とダートのGII! 有力馬の調教を徹底分析!!

  • 2022年01月19日(水) 18時00分

あの馬の重賞初制覇となっても不思議ではない!?


 変則的な日程だった年末年始が終わり、今週から通常の月曜日全休、というスケジュールに戻りました。それもあり、ようやく、今週火曜日に2022年最初の坂路での調教を見ることができました。追い日ではありませんが、本当に間近で馬を見ることができる場所。やっぱりここがなければ、って感じです。

 そして、水曜日はいつも通り、屋外での調教取材。小雪が混じる時間帯もあり、本当に寒い思いをするわけですが、でもやっぱり、追い切りを見ることができるのは何よりも幸せ。今週の重賞出走予定馬はもちろん、来週以降の重賞出走予定馬の追い切りもあり、やっぱり水曜日も欠かせません。今週も当コラムを含め、ウマい馬券でも取材したことをしっかりと結果に反映できるように頑張ります。

【AJCC/ポタジェ】

 前走天皇賞秋は初めて馬券圏外となったわけですが、初めてのGI、初めての中2週という「初めて」なことが多かったことを思えば、決して悪くない6着という個人的な認識を持っています。今回はレース間隔があきますが、昨年12月に坂路で乗り込み、年明け最初のCWでは無理のない併せ馬遅れ、そして、先週は川田将雅騎手が跨って、しっかり追わせて併せ先着というCW追い切りでした。

 それだけに、最終追い切りは軽くなるかと思いましたが、3頭併せの真ん中。内にいたリアドの手応えが優勢に見えましたが、この馬自身は決して悪くない動き。CWでの最終追い切りは3歳上1勝Cで2着した時以来ですが、休み明けでしっかり負荷をかけたいからこそのCWと思ってよいでしょう。

調教Gメン研究所

CWで追い切ったポタジェ(写真中央、1月19日撮影)


【AJCC/キングオブコージ】

 中山芝2200mは2走前のオールカマー以来ですが、当時は約1年ぶりの実戦。ゴールして一番最初に勢いがなかった走りから、まずは無事に走ることが重要だったと思いましたし、それでいて、勝ち馬から1.0秒差なら十分でしょう。前走に関しては少し物足りない面もありますが、個人的には初めての中京が影響したのではないかという見方をしています。

 今回は2走前とは違って、中5週のローテーション。連勝していた頃のレース間隔ですから、期待が持てる状態。netkeiba.comのコラムで安田翔伍調教師が本馬について、丁寧に語ってくれていますが、その内容からしても、個人的には今回は結果を出せる状態ではないかと思っています。


調教Gメン研究所

今回は結果を出せそうなキングオブコージ(1月18日撮影)


【東海S/オーヴェルニュ】

 前走は得意の中京ダートでしたが、あまり得意ではない良馬場。その結果が2着からは0.4秒差の6着ですから、やはり良馬場だとそこまで抜けたパフォーマンスを見せることはできないのかも知れません。そういった意味では、昨年の不良馬場の結果はひとまずリセットすべき。

 その上で今回の状態ですが、前走に引き続いて、CWオンリーでの調教内容。追い切り本数が多いので、この点については評価できると思いますし、2週前追い切り、1週前追い切りと速い時計。ここで仕上がったからこその最終追い切りのCW6F87.3秒と遅い時計になったと思いますし、状態に関しては良いと思います。

調教Gメン研究所

状態は良いと思われるオーヴェルニュ(1月19日撮影)


【東海S/サンライズホープ】

 前走は得意の中京ダート1800mで惨敗。GIの流れに対応できなかったのかも知れませんし、14キロの馬体重増加も影響した気もします。そこからの巻き返しがどうか、調教内容を見るかぎり、変化が出てきそうな感じです。

 その根拠はCWでの追い切り。2週前以降は週中にすべてCWで併せ馬を消化、しかもすべて先着しています。最終追い切りがCWというのは、昨年の豊前Sまで遡ることになりますが、この時の着順は7着ですが、馬体は8キロ減っていました。そういった意味で体重を減らすことができる調教内容であることは間違いないでしょう。

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調教内容から馬に変化がうかがえるサンライズホープ(1月19日撮影)


【東海S/ブルベアイリーデ】

 デビューは芝1200m、未勝利はダート1000mも経験したことがあるくらいで、昨年のBSN賞を勝つまでは短距離からマイル中心に実績を残しています。シリウスSで中京ダート1900mを3着した成績から、今では中距離の方が向くような走りになっている気がします。

 ただ、調教パターンは昔から変わらず、坂路オンリー。今回は1週前追い切りにM.デムーロ騎手が跨り、4F49.9秒の自己ベスト。18日に坂路で姿を確認した時には随分と逞しさが出てきた印象でした。最終追い切りは速い時計ではなく、4F目最速重視のラップ。この状態なら、重賞初制覇となっても不思議ではありません。

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随分と逞しさが出てきたブルベアイリーデ(1月18日撮影)


◆次走要注意

・1/16 京成杯【ヴェローナシチー】(8人/3着)

 ウマい馬券で▲を打ったように、人気以上には評価したつもりですが、前走から馬体重を減らすことがなかった点が一番の驚き。中2週で追い切り本数もこなしていての状態ですから、減ると思っていたんですよ。このあたりが、この馬の逞しさでもあると思いますから、この先のクラシック路線で戦えるだけの体力は十分。あとはどこで賞金を加算できるかでしょう。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りが坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<小倉ダート1700m>
◎最終追い切りが栗東坂路で4F目最速ラップ
◎週末坂路最終追い切りCWで一杯追い
○最終追い切りが栗東坂路で3F目12.5秒以下

 先週からの引き続きになりますが、1月16日の門司Sが最終追い栗坂の◎○が1着。2着が栗坂◎で3着は併用の◎。8番人気、5番人気、2番人気の決着ですから、やはり調教適性は人気薄を見つけるためのファクターとなりそう。ちなみに今週末の土日メインは小倉ダート1700mです。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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