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【AJCC予想】AJCCで想うスノーフォール

  • 2022年01月21日(金) 19時00分
今週末はAJCC!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
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中山で続々と能力を開花させる欧州の名血


 先週の京成杯も父が非サンデーサイレンス系「父欧州型」のエイシンフラッシュ産駒オニャンコポンが優勝。(出走馬の系統はスマート出馬表を参照)

 これで、年末年始の中山芝重賞は父系にキングズベストを持つ種牡馬の産駒が3勝目(ディバインフォース、ミスニューヨーク)

 競馬で要求される能力の方向性は一定ではありません。今の中山芝は、東京芝の標準馬場に比べても、坂やコーナーで減速要素を減らす馬力とガッツ。加速力が問われやすい状況。

 欧州血統。特にイギリス血統は、サンデー系よりもガッツ、馬力、加速力に優れているため、今の中山芝で続々と勝ち馬を出すのです。

 キングズベストはイギリスG1馬。産駒のワークフォースもイギリスダービーを勝ちました。(なお、エイシンフラッシュもキングズベスト産駒ながら、ダービー、天皇賞秋を優勝していますが、今のJRAの馬場、メンバーでは起こり得ない超スローペースでイギリス競馬のような加速力が要求されました)

 年末年始の中山芝重賞は7レース。うち5レースが父欧州型。サンデー系が2勝。ホープフルSはディープ産駒のキラーアビリティが勝ちましたが、当時、本命に推奨した際に「このレースは馬場問わずディープが走る」と指摘。フェアリーSも勝ち馬のライラックを本命にした際に「ステイゴールド系は欧州指向の馬場に強い。母父も欧州型ならなおさら」とレース前に解説。AJCCも欧州型血統の中でもイギリスの名血を積極的に狙ってみます。

 キングオブコージは父がキングズベストと同じ欧州型でキングマンボ系のロードカナロア。「亀谷敬正の競馬血統辞典」でも書いたようにキングマンボ系は母の血統適性を引き出しやすい種牡馬。

 その母父は欧州のスーパーサイヤー、ガリレオ。自身もイギリス、アイルランドのダービーを優勝。産駒も欧州のダービーを次々と優勝。

 そんなスーパーサイヤーを父に持つ繁殖牝馬と、JRAのスーパーサイヤー、ディープインパクトをつければ、JRAのダービー馬も続々と出そうなものですが、この組み合わせからは、JRAのダービー馬どころか、連対馬も1頭も出ていません。

 ところが、欧州では、JRAよりも数少ない配合例からあっさりとスーパーホースが出ました。先日、他界したスノーフォールはディープ×ガリレオの配合。イギリス、アイルランドのオークスを優勝した圧巻のパフォーマンスは我々の胸にいつまでも残ります。

 ディープ×ガリレオの配合がJRAのダービーでは相性が悪いのは、ガリレオも適性の主張が強いのでイギリス向きの個性を出してしまうから。イギリス指向のガッツが問われないことと、ダービーで要求されるトップスピードと相反する要素を強化してしまうことが、他のディープ産駒よりも不利に作用するのです。

 そんなJRAの馬場では不遇をかこつことの多い、欧州の名血ですが、今の中山では続々と能力を開花させています。(JRAの主流血統が持ち味を削がれています)年末年始から、同じことばかりを書いて恐縮なのですが、今の中山芝では、ガリレオのような欧州の名血を積極的に狙う時です。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のAJCC予想はレース当日までにウマい馬券で公開!


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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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