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9歳牝馬が99戦目での初勝利!

  • 2022年01月24日(月) 18時00分
「9歳牝馬イエスペガサス」

 1月19日の浦和競馬場2レース(1400m)で、岡田大騎手が手綱を取った5番人気の9歳牝馬イエスペガサス(浦和・酒井一則厩舎)が、豪快に差し切り勝ちを収めました。

 遡ると、2016年2月に阪神競馬場から3歳デビューしたイエスペガサスは、岡田祥嗣騎手を背に2着。惜しくも未勝利のまま10月からは南関東競馬の一員になり、浦和と大井所属として走り、2着や3着は多くあるものの勝ち切るまでもう一歩。

 3歳、4歳、5歳、6歳、7歳、8歳と月日が流れ、今年9歳。デビューから99戦目で初勝利を挙げるというのも、何てドラマチックなのでしょう。

 そもそも800m戦では脚が届かず、900m戦になると若干距離が長くなるタイプとのことですが、今回は800m戦のレースが抽選漏れになったため、久しぶりに1400m戦を使ったそうです。

「9歳牝馬とは言ってもここに来てずっと調子も良くて、去年の夏以降からは掲示板にもよく入っていたので、どこかで勝たせてあげたいというのは厩務員とも話していました。今回は展開もうまくはまってくれて、本当に頑張ってくれました。

▲大仕事をやってのけたイエスペガサス。誇らしげに見えますね。おめでとう!(撮影:高橋華代子)


 涙が出そうなくらいに嬉しくて、それは瀬戸竜男オーナーもおっしゃっていました。諦めずに走らせてくださって、厩舎のこともすごく考えてくださる方で、本当にありがたいです」(酒井調教師)。

 レース後に厩舎へおじゃましてみると、大仕事をやってのけたイエスペガサスが馬房に佇んでいました。写真はその時の様子です。普段は大人しくて愛らしい馬ということですが、一時はゲートの中が良くなくゲート嫌いになってしまったこともあったそうですが、最近は克服できたのも好走の要因でもあるでしょう。

「9歳の牝馬と言っても、馬は若くて元気です。手入れをしている時の回し蹴りの切れも出てきました(笑)」と内山厩務員。

▲イエスペガサスと内山厩務員(撮影:高橋華代子)


 どんなに努力をしても頑張っても報われることの方が少ない厳しい世界かもしれません。でも、頑張っていればいつかはこういう瞬間も待っていること、9歳牝馬イエスペガサスが教えてくれました。

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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