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根岸Sはコース適性や臨戦過程が明暗を分けそう

  • 2022年01月29日(土) 19時00分
 前回1月23日のWIN5は3026万1490円の高額配当決着。1レース目の賢島特別(中京10R)を単勝オッズ36.9倍(9番人気)のエグレムニが制し、この時点で98%超の票が的中の望みを絶たれてしまいました。これはつまり、先週のWIN5を2レース目以降まで楽しめたプレイヤーは、ほんのひと握りだったということ。15時過ぎの段階で早々にWIN5への興味を失ってしまい、本稿で初めて最終的な払戻金額を知ったという方も少なくないでしょう。

 結果的に難しい決着となってしまったものの、前回1月23日のWIN5は発売金額が8億6461万4100円に達しています。これは今年に入ってからもっとも大きな金額ですし、ホープフルSなどが施行された2021年12月28日の発売金額(8億7227万4100円)とほぼ同じ水準です。対象5レースの出走頭数が全体的に少なめで、総組み合わせ数も多くなかった分、普段よりも多くのプレイヤーが「今回は組し易い」と考えて参戦していたのかもしれません。

 明日1月30日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が45万6192通り(土曜12時現在)。序盤の1〜2レース目が少頭数で、前回1月23日よりもさらに購買意欲を刺激しそうな構成となりました。

【2022年01月30日発売分の1点予想】

中京10R 1.カレンルシェルブル
東京10R 2.ウイングレイテスト
小倉11R 14.ダノンシティ
中京11R 3.メイケイエール
東京11R 9.ソリストサンダー

【1レース目 美濃S(中京10R)】

 今年の1回中京芝2200m、かつ4歳以上のレース(1月29日終了時点)は、前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイムをマークしていた馬が優勢。「前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下だった馬」は[2-0-1-28]と安定感を欠いていたので、ゼーゲンらは評価を下げるべきでしょう。

 チャンスがありそうなのはカレンルシェルブル・パトリック・ニホンピロタイズ・セファーラジエル・プリュムドールあたり。前走が好内容だったカレンルシェルブルは特に有力と見て良さそうです。

【2レース目 節分S(東京10R)】

 臨戦過程を素直に評価したい一戦。「前走の着順が6着以下だった馬」は2014年以降[0-0-1-43]、「前走の距離が1600m以外だった馬」は2014年以降[0-2-0-47]ですから、タガノディアーナ・ホウオウラスカーズ・ヴィッテルスバッハ・ナンヨーイザヨイあたりは扱いに注意すべきだと思います。

 注目はリフレイム・ウイングレイテストの2頭。いずれも前走が好内容でしたし、今回はメンバー構成に恵まれました。

【3レース目 巌流島S(小倉11R)】

 ほぼ同じ条件で施行された2021年の巌流島Sは、単勝1〜4番人気だった4頭を含む5歳以下の7頭がすべて4着以下に敗れ、3連単50万4040円の大波乱決着に。アールラプチャー・グレイトゲイナー・フォドラ・グランレイなど、若い世代の馬を信頼し過ぎないよう心掛けた方が良いかもしれません。

 狙ってみたいのはダノンシティ・ジョニーズララバイあたり。コース替わりがプラスに働きそうなダノンシティは素直に押さえておくべきでしょう。

【4レース目 シルクロードS(中京11R)】

 前走好走馬を重視した方が良さそう。「前走の着順が6着以下、かつ“前年以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において1着となった経験のない馬」は2017年以降[0-1-1-40]と期待を裏切りがちでした。ビアンフェらは割り引きが必要です。

 さらに「出走数が23戦以上の馬」は2017年以降[0-0-1-39]。ナランフレグなど、キャリアが豊富過ぎる馬も評価を下げるべきだと思います。

 有力候補はメイケイエール・カレンモエ・エーポス・シャインガーネットあたり。好枠に入ったメイケイエールは狙い目かもしれません。

【5レース目 根岸S(東京11R)】

 コース適性が最大のポイント。「“前年以降、かつ東京、かつオープンクラスのレース”において6着以内となった経験がない馬」は2014年以降[2-0-0-52]なので、テイエムサウスダンらは過信禁物と見るべきでしょう。

 また「前走の距離が1500m以下、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.2秒以上だった馬」は2014年以降[0-1-1-54]。スリーグランド・オメガレインボー・エアアルマスあたりも扱いに注意したいところです。

 なお「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2014年以降[0-1-0-23]でした。

 これらの傾向から強調できるのは、タガノビューティー・ソリストサンダーの2頭。それぞれ素直に信頼して良いと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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