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【弥生賞予想】前走オープン勝ち馬は人気になる馬を素直に評価

  • 2022年03月01日(火) 12時00分

穴馬を狙うには他のグループから


 今年の弥生賞は前走オープン勝ちの馬が5頭と豪華メンバーになった。さらに前走オープン2着馬が1頭、3着馬が2頭いる。

 過去の弥生賞で似た年があったかどうか見てみよう。簡単にデータが調べられる1986年以降でいうと、前走オープン勝ち馬が5頭以上出走したことはなく、今年登録馬がすべて出走すれば初のケースとなる。

 4頭が該当したことは過去に2015年、2007年(前走地方重賞勝ち馬含む)、1999年、1993年と4回ある。さすが前走オープン勝ち馬というか、この4回はいずれも該当馬から弥生賞馬が出ている。1993年ウイニングチケット、1999年ナリタトップロード、2007年アドマイヤオーラ、2015年サトノクラウン。これが該当3頭だとその中から優勝馬が出なかったこともあるのだが、4頭いるとさすがに勝ち馬は出るようだ。

 該当4頭ということは少なくとも2頭は3番人気以下になるわけだが、該当4頭のうち1〜2番人気に推された馬は[4-1-1-1]。一方で3番人気以下は[0-0-0-9]。該当馬の中からのひねりすぎは禁物である。

 ちなみにこれを該当3頭以上の年まで拡大しても、前走オープン勝ちで弥生賞1〜2番人気は[11-5-4-5]、3〜4番人気は[1-3-1-7]、5番人気以下[0-0-2-13]で、人気馬の堅調さと人気薄からの激走が少ないことが分かる。

 前走オープン勝ち馬については人気になる馬を素直に評価し、配当を伸ばすには他のグループから穴馬を持ってくるしかない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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