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「今年のダービー予想」で挙げた馬たち

  • 2022年03月05日(土) 12時00分

“3本の矢”のさらなる活躍に期待


 当コラムをご愛読いただいているみなさん、ロードレゼルとダンテスヴューとダノンベルーガを覚えていらっしゃいますよね?

 そう、新年第1回の恒例にしてきた「今年のダービー予想」の中で、「おもしろそう」と書いた3頭です。

 いずれも2歳時に1勝しただけの馬。でも、ロードレゼルはディープインパクト、ダンテスヴューはキングカメハメハ、ダノンベルーガはハーツクライの産駒です。

 ここ10年のダービーは、この3頭の種牡馬の仔しか勝っていません。さらに、2歳時1勝という馬がダービー馬になることもけっこう多い、というデータもあります。

 そこで、先の3頭にもダービー制覇の可能性があるかもしれない、と考えてピックアップしてみました。

 このうち、ダノンベルーガは共同通信杯優勝で“有力候補”の仲間入り。ダンテスヴューはきさらぎ賞で2着に惜敗したものの、ひとまず賞金を上乗せしています。

 そして先週、ロードレゼルが水仙賞を勝って“望み”を繋ぎました。私にとっての“3本の矢”。正月のコラムを書いたときはまだ半信半疑でしたが、しっかり実績が伴ってきたわけです。ぜひこのまま順調に行ってもらいたいですね。

 6日の弥生賞ディープインパクト記念には、GI馬のドウデュースや、きさらぎ賞でダンテスヴューに勝ったマテンロウレオなどが出てきます。改めて言うまでもなく、“王道”を歩む馬たちの走りに注目です。

世界最新の“競馬場駅”


 さて、新型コロナの流行は依然として収束の気配がありませんが、ここへ来てようやく海外渡航の際の制限が緩和されるようになりました。

 2020年2月、台湾にあった競馬場の跡を訪ねる旅に出かけて以来、海外旅行に行けなくなってしまった私。現地への入境制限と帰国時の隔離義務がなくなったらまず行ってみたいと思っているのが、マカオとオーストラリアのシドニーです。

 実はどちらも、最近になって“競馬場駅”ができたところ。マカオでは2019年末に東京の“ゆりかもめ”や大阪の“ニュートラム”のような鉄道が開業し、その中に“馬會(Jockey Club)駅”が誕生しました。

 一方、オーストラリアのシドニーでは、同じく2019年末に路面電車の新線が開通。ランドウィック競馬場のすぐそばに“Royal Randwick停留場”ができて、市内中心部やシドニー中央駅などから競馬場まで、電車で行けるようになったのです。

『競馬と鉄道』を上梓した私としては、この世界最新の“競馬場駅”は必見。2020年に行く予定だったのですが、コロナ禍で渡航を断念し、未踏のままになっています。

 その2カ所に行けたら、ことによると『競馬と鉄道』の続編執筆を考えるかもしれません。どうか近いうちに行けますように。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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