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弥生賞は臨戦過程と血統が重要なポイント

  • 2022年03月05日(土) 19時00分
 前回2月27日のWIN5は164万5820円の配当で決着。5レース中4レースを単勝2番人気以内の馬が制したものの、3レース目の下関S(小倉11R)を単勝オッズ29.8倍(11番人気)のトップオブメジャーが勝ったことで、払戻金額が跳ね上がりました。下関Sが荒れると的確に見抜き、ここだけ手広く押さえるような買い方をしたプレイヤーでないと、手頃な点数で的中させるのは難しかったかもしれません。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約95万円で、実際の配当はおよそ7割増し。当連載で何度も指摘しているように、1〜2頭だけ超人気薄の馬が絡む組番は、妙味あるオッズになりがちです。前回2月27日のような決着を的中させるにはどうするべきかと考えるのが、WIN5攻略の第一歩。ご自身の予算に合わせた作戦をいくつか用意しておきましょう。

 明日3月6日のWIN5は総出走頭数が64頭、総組み合わせ数が32万5248通り(土曜12時現在)。発売締切時刻が14時30分(JRAダイレクトは14時25分)に繰り上がっておりますので、まずはお買い逃がしのないようご注意ください。

【2022年03月06日発売分の1点予想】

中山09R 4.ワイドエンペラー
阪神10R 4.ブルースピリット
中山10R 14.サンダーブリッツ
阪神11R 2.サトノフェイバー
中山11R 10.アスクビクターモア

【1レース目 湾岸S(中山09R)】

 ほぼ同じ条件で施行された2021年の湾岸Sは、前走の条件が3勝クラス以上のレース、かつその前走で4着以内に好走していた4頭のうち3頭が1〜3着を占める結果に。実績や直近のパフォーマンスを素直に評価した方が良さそうなので、ビッグリボン・スルーセブンシーズらは扱いに注意すべきだと思います。

 狙ってみたいのはエドノフェリーチェ・ワイドエンペラー・アルビージャ・キングオブドラゴンあたり。ワイドエンペラーは休養明けの前走が好内容でしたし、特に不安要素が見当たりません。

【2レース目 斑鳩S(阪神10R)】

 今年の1回阪神芝1400m内(3月5日終了時点)は、前走でも1400mのレースを使っていた馬が優勢。「前走の距離が今回と異なる距離だった馬」は[2-0-2-34]と安定感を欠いていました。ちなみに、阪神芝1200m内や阪神芝1600m外もほぼ同様です。

 チャンスがありそうなのはルプリュフォール・シャイニーロック・ブルースピリット・セウラサーリ・カリボール・ランドオブリバティあたり。休養明け2戦目のブルースピリットは素直に押さえておくべきでしょう。

【3レース目 総武S(中山10R)】

 実績馬を重視したい一戦。「“前年以降、かつ中央場所、かつダ、かつオープンクラスのレース”において5着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-36]ですから、バーデンヴァイラー・ダノンファストらは疑ってかかるべきだと思います。ちなみに「馬番が1〜3番の馬」も2017年以降[0-0-0-15]でした。

 また「前走のコースがJRA、かつ前走の4コーナー通過順が5番手以内だった馬」も2017年以降[1-1-0-26]といまひとつ。先行力の高さを活かしたいタイプは過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。

 絞り込みづらいメンバー構成ではありますが、トランスナショナル・ハギノアトラス・エイコーン・サンダーブリッツあたりは相応に高く評価したいところ。サンダーブリッツはコース替わりもプラスに働きそうです。

【4レース目 大阪城S(阪神11R)】

 前走好走馬と先行力の高い馬が中心。「前走の着順が4着以下、かつ前走の4コーナー通過順が5番手以下だった馬」は2018年以降[0-0-0-30]なので、レッドガラン・カレンシュトラウスあたりは扱いに注意すべきでしょう。

 この条件をクリアしているのはサトノフェイバー・アイコンテーラー・レッドジェニアル・アルサトワあたり。「馬番が1〜5番」の馬は2018年以降[3-3-2-12]と比較的堅実ですし、サトノフェイバーはマークしておいた方が良いと思います。

【5レース目 弥生賞(中山11R)】

 末脚が明暗を分けそう。「前走のコースがJRA、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下、かつ“中央場所、かつ重賞のレース”において2着以内となった経験がない馬」は2016年以降[0-0-0-17]と苦戦していました。ラーグルフらは強調できません。

 さらに「前走の条件がGI以外、かつ父がディープインパクト・ハーツクライ以外の種牡馬だった馬」は2016年以降[0-1-1-35]。ジャスティンロック・リューベックあたりも割り引きが必要です。

 今年はマテンロウレオ・ドウデュース・アスクビクターモアの3頭が有力。「父がディープインパクトの馬」は2016年以降[5-1-0-5]ですから、アスクビクターモアは特に高く評価すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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