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地方競馬への溢れる思いと初のドバイ参戦──「胸を張ってチュウワウィザードらしい走りを!」【月刊 川田将雅】

  • 2022年03月24日(木) 18時01分
VOICE

チュウワウィザードも大活躍している地方交流重賞についての思いを語ります(撮影:福井麻衣子)


今週末のドバイワールドカップデーに騎乗するため、ドバイに滞在中の川田騎手。今回は、ワールドカップの騎乗馬チュウワウィザードとの過程を振り返ると共に、レースに向けての決意に迫ります。

さらには、チュウワウィザードをはじめ、ダート馬のローテーションには欠かせない地方交流重賞。その存在意義に触れると共に、地方競馬側の目線も持っているからこそ…の、地方競馬に対する率直な思いも打ち明けます。

(取材・構成=不破由妃子)

交流重賞をやれていることに“感謝し合う”のが大事では?


──昨年も地方交流重賞での強さは際立っていましたが、今年もここまで5戦3勝(TCK女王盃・テオレーマ、川崎記念・チュウワウィザード、名古屋大賞典・クリンチャー)。参戦機会も多いからか、ファンから募集した質問のなかにも地方競馬への思いを問うものが多く見られました。

川田 僕は佐賀競馬場で生まれ育ち、現在も父が佐賀で、伯父が大井で調教師をしていますので、つねに地方競馬側の人間でもあるという認識を強く持ってます。

 幼い頃から、地方競馬にJRAの馬がくること、つまり交流重賞があることによって、入場人員も売り上げも跳ね上がるという現実を見てきました。だから、どちらの立場でもある今、そういう機会の大切さを人一倍理解している自負はあります。

──JRAの騎手として参戦しながらも、地方競馬側の目線も持っているということですね。

川田 地方競馬側からすると、JRAの馬と騎手がきてくれることで売上が跳ね上がると同時に、その地域の競馬ファンにJRAの馬と騎手を目の前で見てもらえ、またJRAの競馬しか認知してなかった方にも、地元の競馬場を楽しんでいただけるきっかけにもなる。

 JRA側からすると、JRAで消化できないダートのグレードレースを各競馬場が組んでくれていることで、JRAのダート馬たちの活躍の場が確保される。また、JRA10場が近くにない地域の方にも、地方競馬を通してJRAの馬と騎手を見ていただき、より競馬を楽しんでいただく裾野を広げることができる。JRA、地方競馬、お互いにとってとても意義のある時間だと思っています。

 だから、どちらが偉いとかそういうことではなく、お互いに交流重賞をやれていることに感謝し合うことが大事だと。これが、どちらの立場でもある僕の持論です。

──なるほど。地方交流に積極的に参戦されている根底には、そういったスタンスがあるんですね。

川田 多くの騎乗依頼をいただいているから乗りに行けるわけですが、僕が乗りに行くことで、ファンの方により競馬を楽しんでいただけて、結果として各地方競馬場が少しでも潤えばと思って乗りに行ってます。繰り返しますが、僕は地方競馬側の人間でもありますので、今の僕が生まれ育った地方競馬のためにできることは、騎手として乗りに行くことだと思ってますので。

VOICE

「僕が乗りに行くことで、結果として各地方競馬場が少しでも潤えば」(撮影:高橋正和)


──先ほど、「お互いに交流重賞をやれていることに感謝し合うことが大事」とおっしゃっていましたが、それは実現されていますか? それとも、やはり競馬場によって温度差があったり?

川田 ありますね。行く機会が多い南関東はちょっと関係性が違いますが、

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1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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