スマートフォン版へ

【高松宮記念予想】高松宮記念は主流のサンデー系とは逆方向の個性を重視

  • 2022年03月25日(金) 19時00分
今週末は高松宮記念!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

ただし今年のレースは○○に注意


 JRAの芝競馬はサンデーサイレンス系が主流系統。多くの重賞レース勝ち馬も父か母父サンデー系の馬が多数を占めます。ところが、高松宮記念は父も母父もサンデー系ではない馬が5年連続優勝中。

 サンデー系は、中距離の芝で末脚のスピードを発揮しやすいレースでは世界最強の系統。しかし競馬で要求される能力の方向性は一定ではありません。高松宮記念のようにサンデーの影響度が薄い血統馬が走りやすいレースは、末脚のスピードとは相反するパワーや持続力が要求されます。

 今年の高松宮記念もサンデー系の影響が薄い馬を狙うのが血統馬券の定石。しかし、今年はサンデー系の異端娘レシステンシアが出走します。

 レシステンシアの父はダイワメジャー。その父はサンデーサイレンスで母父がノーザンテースト。この組み合わせはサンデーサイレンスで最も多い配合パターンながら、ダービー馬、ジャパンカップ勝ち馬を出すことはできませんでした。サンデーサイレンスとノーザンテーストとの配合ではパワーや減速要素耐性が強化され、直線スピードが他のサンデー系よりは劣る馬が出やすいからです。

 しかし直線スピードよりもパワーや減速要素耐性が強化されたサンデー系種牡馬の産駒がすべてのJRAのレースで不利になるわけでもありません。高松宮記念のように非サンデー系が走りやすいレースへの適応度は上がります。

 特にレシステンシアの場合は母父がノーザンダンサー系のリザードアイランド。母母父もサドラーズウェルズ系のポリグロート。ディープインパクト産駒でもサドラーを持つ馬はダービー勝ち馬が出ていないように、サドラーはトップスピードを削いでしまう配合。

 レシステンシアは主流のサンデー系が武器とする伸びのあるスピードとは逆方向のパワーを強化された配合。同馬はノーザンダンサーのクロス馬。高松宮記念もノーザンダンサーのクロス馬が3年連続優勝中。

 体重の方向性も主流とは逆。昨年のダービー馬シャフリヤールは444キロ。コントレイルも460キロ。中距離で直線スピードを発揮する馬は比較的コンパクトな馬の方が多いのですが、レシステンシアの前走体重は498キロ。牝馬ながら大型馬。

 レシステンシアの過去5走は、連対した4レースで一緒に連対した馬はすべて父か母父非サンデー系。サンデーの影響度が薄い馬が走りやすいレースを得意とする馬。高松宮記念のようなサンデー系が走りにくいレースを得意とする配合馬です。

 と、わかりづらい一歩踏み込んだ配合分析からあえて書いてみましたけれども、今年も、シンプルに父か母父非サンデー系を狙うアプローチは基本。今年の出走予定馬で父か母父非サンデー系の馬は、ライトオンキュー、ロータスランド、キルロード、クリノガウディー、ファストフォース、グレナディアガーズ。

 レシステンシアの相手に父も母父も非サンデー系を並べる手は、高松宮記念の傾向にも沿った血統馬券の組み方にはなります。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の高松宮記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!


亀谷氏を含む殿堂入り予想家の無料コラムも公開しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング