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【大阪杯予想】逃げでの連勝、次も狙える?

  • 2022年03月29日(火) 12時00分

平成以降での逃げ切り4連勝以上は8例のみ


 今週の大阪杯で注目を集める1頭がジャックドール。5連勝中、うち近4走は鮮やかな逃げ切りであった。

 今回はデータというよりもエピソード的な切り口で、過去に似た事例がどれだけあったか、というお話をしてみたい。

 芝のレースで「逃げ切りのみでの4連勝」を飾った馬は、条件戦を含めても過去にそう多くない。平成以降で筆者が確認したところでは、

・ミホノブルボン(1992年スプリングS〜京都新聞杯)
・オギティファニー(1994年未勝利〜準オープン)
・ヒシアケボノ(1995年未勝利〜準オープン)
・サイレンススズカ(1998年バレンタインS〜毎日王冠・6連勝)
・ミッキーアイル(2013年未勝利〜14年NHKマイルC・5連勝)
・エイシンヒカリ(2014年500万下〜アイルランドトロフィー)
・バビット(2020年未勝利〜セントライト記念)
・ジャックドール(2021年2勝クラス〜22年金鯱賞)

 の8例のみではと思う。くどいようだが「逃げ切り」のみを対象としているので、その手前や連勝中に2番手以下からの優勝があってもカウントしていない。

 そして、「4連続逃げ切り」の次のレースはというと、[2-2-1-2]。エイシンヒカリとバビット以外は馬券に絡んでいる。

 バビットは距離大幅延長のGI・菊花賞だったし、エイシンヒカリは負けたあと3連勝。トータルで見ると「4回も逃げ切りが決まったのなら、もう1回は信用してもいい」というように感じる。

 連勝馬は人気になりすぎるというデメリットがあるのだが、今回はエフフォーリアがいるぶん一本かぶりになることはない。我々はオッズが出る前にシルシを決めなければならないが、ファンの皆さんはオッズ次第でジャックドールを積極的に買うという選択もありなのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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