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先週の競馬、そして今週

  • 2022年04月01日(金) 12時00分

大阪杯の注目馬たち


 先週の高松宮記念は、上位人気馬たちが馬券に絡まないという結果。

 私も含め、きっと多くの方が馬券的中ならずというものだったのではないでしょうか?

 しかしここまでの結果になると、ある意味、あきらめのつく馬券でしたし、何よりも丸田騎手の涙に、(馬券は外れたけど良かったぁ〜。丸田騎手、本当におめでとう)という思いに。

 騎手生活16年目にして掴んだGI勝利。

 しかも師匠である宗像調教師の管理馬であり、師も開業30年目でのJRA初GI制覇なのですから、この結果は本当に重みと価値あるもの。

 なかなか大きな勲章を手にできない状況の中で、毎週の乗鞍を確保し、騎手として続けていくことは本当に大変なこと。きっとここに至るまでも様々な思いや悩みがあったと感じます。あのガッツポーズと涙が、その全てを物語っている気がしましたし、苦しかった日々の道のりが消えた瞬間でもあったのではないでしょうか。本当に良いものを見させて頂いた気持ちです。

 そして良いものといえば、土曜深夜に行われたドバイレース。特にバスラットレオンに関してのレース選択&坂井瑠星騎手とのコンビ、またパンサラッサにおいての吉田豊騎手での勝利には、矢作調教師の手腕と男気を感じるものでした。

 またシャフリヤールにおいてのC.デムーロ騎手の完璧ともいえる内容にもシビレマシタし、改めて日本の生産界の歩みによって、今の日本の馬は世界トップレベルであることを再認識するものでした。

 さぁ今週は大阪杯となります。


 中心格は、エフフォーリアとジャックドールでしょう。実績ではエフフォーリアですが、阪神の内回りの2000mを考えた時に、持久力とスピードを兼ね備えたジャックドールにとってはドンピシャな舞台。きっと横山武史騎手は、終始、ジャックドールを意識しながらの競馬にもなるでしょうし、どのような戦いとなるのか? 楽しみです。

 また個人的に前哨戦を終えた時点で魅了されたのが、アカイイト。道中の運びが、これまでにないほどスムーズでしたし、中京より阪神向き。この中間においては、「前走前から、精神面は今まで以上に落ち着いていて、そこは良い意味で変わらないし、体はひと叩きされてスガルサとパワーが。雰囲気的にエリザベス女王杯の前みたい。もちろんオトコ馬相手でメンバーは強いけど、楽しみ」と柴田助手。幸騎手も、前走で折り合い面の不安がかなり払拭されているようですし、どのような騎乗をされるのか? 楽しみです。

 それでは皆さん、日曜日は競馬中継でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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