【ダービー卿CT予想】牝系の短距離型の血がマイル適性を高める
一戦ごとに中身が良化中、今回はチャンス十分
難しいコース形態の中山1600mのハンデ戦。ハンデ戦なのでGI馬の出走は多くなく、2015年のモーリスのようにのちにビッグレースの主役となる馬が含まれる。
1番人気馬は過去20年【2-2-1-15】。2番人気馬も【2-1-4-13】。合わせての連対率は2割に達していない。ただ、超人気薄の台頭も少なく、近年は3-5番人気の勝ち馬が多い。人気上馬同士の3連単はまずないので、今年も伏兵をうまく絡ませることが求められる。
5歳ダーリントンホールの父ニューアプローチは、2008年の英ダービー馬。その父ガリレオ(父サドラーズウェルズ)も2001年の英ダービー馬。そこでずっと1800m以上に出走してきた。
だが、スタミナ型という内容ではないので1600mに方向転換すると、3走前が1分33秒7。2走前のGIが1分33秒2。前回は1分31秒9。着順は別にして、一戦ごとに中身がよくなっている。これは、母の父ピヴォタルが競走時はスプリンターであり、祖母も、3代母も短距離型だった牝系ファミリーの影響が強いからだと思える。
出足もう一歩のレースが多かったが、前回は置かれずに前半1000mを58秒1で追走できた。幸い今回も偶数枠を引き、外枠でもない。出負けさえしなければ、チャンス十分だろう。
行きたいとしていたノルカソルカが最外枠を引くなど、先行タイプの枠順は微妙だが、スローになる組み合わせではなく、GIのマイルチャンピオンS(2走前)でも0秒6差の7着に善戦した総合力を評価したい。
相手本線は、右回りなら外にふくれる危険のないリフレイム(昨春10着の中山のフラワーCは、外にふくれてはいなかった)。前回の京都金杯で1600m向きを示したカイザーミノル。
穴馬ギルデッドミラーは、この枠なら2走前のターコイズSを15番枠から1分33秒1で乗り切っているから侮れない。