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【フローラS予想】前走1勝クラス勝ち組は枠順が大事

  • 2022年04月19日(火) 12時00分

前走1勝クラス組を狙うには勝ち馬であることが必須条件


 フローラSの過去10年を振り返ると、前走重賞組が[1-5-5-43]に対して前走1勝クラス組が[7-4-3-57]。複勝率は前者が20.4%、後者が19.7%なのだが、勝ち切っている魅力は1勝クラスのほうだし、1勝クラスは負け組も含めての話なので、そこからさらに良いグループを抽出できる。

 先述した前走1勝クラス組[7-4-3-57]のうち、前走を勝ってきた馬が[6-2-0-14]で、前走2着馬が[0-2-1-11]。前走1勝クラス3着以下の馬は[1-0-2-32]で、2014年にサングレアルが勝ってはいるが、わざわざここを狙う必要はない。前走1勝クラス組は勝ってきた馬だけを狙えばいいだろう。

 では、前走1勝クラス勝ち馬をさらに絞り込む方法はあるか。前走距離が長いほうが良いのではとか、前走人気順が上位のほうが良いのではとか、キャリアが浅いほうが良いのではとか、いろいろ考えたがあてはまるものはなかった。

 唯一はっきりした傾向が枠順である。フローラSは開幕週ということもあり内枠が強い傾向があるのだが、前走重賞組だけをとるとそこまでの違いはない。一方で、前走1勝クラス勝ち馬に関しては内枠だと良い、それ以外だと厳しいという傾向がはっきりしている。

 枠番でいうと1〜3枠に入った馬は[6-1-0-3]でなんと10頭中7頭が馬券に絡み、回収率は単663%・複210%というえらいことに。しかしこれが4〜8枠だと[0-1-0-11]。5番人気以内馬が6頭いて2着馬1頭だけは物足りない。

 今回、1勝クラス勝ちからフローラSに臨むのはラスール、ルージュエヴァイユ、ヴァンルーラー。3頭いれば1頭くらいは1〜3枠に入るのではと期待している。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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