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【天皇賞・春予想】天皇賞春は欧州血統が強化されたサンデー系を狙う

  • 2022年04月29日(金) 19時00分
今週末は天皇賞・春!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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欧州指向の馬力とスタミナを強化された〇〇系の配合馬がマッチする


 日本の競走馬は、もとを辿れば、主に欧州からの繁殖と米国からの繁殖をミックスさせて作られています。

 ディープインパクトも父は米国から輸入したサンデーサイレンス。母は欧州から輸入(アイルランド生産)したウインドインハーヘア。祖母ハイクレアはエリザベス女王の所有馬。

 そして、種牡馬ディープインパクトの産駒も母から米国指向のスピードと持続力を強化されたタイプと欧州のスタミナ、馬力、ガッツを強化されたタイプに分けることができます。

 このタイプ分類こそが「血統ビーム」の基礎概念であり、30年以上前のJRA競馬でも使える分析手法であり、ディープインパクト孫時代でも使い続けることができることでしょう。

 昨年の天皇賞春は父系にディープインパクトを持つ馬が1〜3着を独占。ただし、1、2着馬はダービーで上位に走るディープ系とは配合傾向が大きく異なっていました。

 ダービー馬のシャフリヤール、コントレイルも父はディープインパクト。母父は米国型。母馬から米国指向のスピードを強化された配合馬。一方昨年の天皇賞春1、2着馬は母父が欧州型。配合の方向性はまったく異なりました。

 勝ち馬のワールドプレミアは母父アカテナンゴ、母母父ビーマイゲストが欧州型。

 ディープボンドの父はキズナ。キズナ産駒の牡馬は東京の芝重賞が未勝利。直線が長い(400m以上)1600、2000、2400mコースで行われる重賞も未勝利。牡馬の産駒は欧州指向の馬力を強化された馬が多いため、末脚のスピードを強化された配合馬が走りやすい条件は苦手。逆に、欧州指向のスタミナが問われる舞台は得意。

 母父も欧州型のキングヘイロー。その父ダンシングブレーヴは凱旋門賞勝ち馬。

 ディープ系に限らず、欧州指向の馬力とスタミナを強化されたサンデー系の配合馬が阪神で行われる天皇賞春にはマッチするでしょう。

 マカオンドールの父はゴールドシップ。阪神芝3000mの阪神大賞典を3連覇。宝塚記念も連覇。一方、東京でのGIは、2人気以内に3度も支持されましたが、すべて5着以下。当時から東京芝は欧州指向の末脚が強化された馬は不利。

 先程からしつこいほど書いていますが、阪神芝3200mの舞台は末脚のスピードではなく、粘り強く末脚を伸ばし続けるスタミナが要求される舞台。ゴールドシップの適性を継いだ馬に有利。

 母父ダルシャーン、母母父ヌレイエフも欧州型。ネヴァーベンド系×ノーザンダンサー系の組み合わせは欧州の主流配合。阪神適性と欧州要素が強化された配合。

 母系は名牝ナタルマの一族。同牝系からノーザンダンサー、デインヒル、マキャベリアン、ヘイローなど世界の超一流馬を輩出するファミリー。GIで問われるスケールも持ち合わせた配合馬。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の天皇賞・春予想はレース当日までにウマい馬券で公開!


亀谷氏を含む殿堂入り予想家の無料コラムも公開しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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