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【わたしの履歴書】小牧加矢太騎手「“お兄ちゃん”こと松若風馬先輩とのアツい関係」――新人紹介2022

  • 2022年05月02日(月) 18時01分
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▲異例の新人、小牧加矢太騎手の素顔に迫ります! (撮影:大恵陽子)


今年3月にデビューした新人騎手の人となりを履歴書風にご紹介する「わたしの履歴書」。今回は4月24日の障害未勝利戦で初勝利を挙げた異例の新人・小牧加矢太騎手です。

GIジョッキー・小牧太騎手の長男で、他の騎手同様、一度は競馬学校入学を目指しましたが、体格が大きくなったこともあって断念。その後、馬術競技の障害チャンピオンとなり、障害レース限定の騎手免許試験に合格してデビューを果たしました。

競馬学校を経ず、他国や地方競馬での騎手経験がないジョッキーは異例中の異例。「太論」や「with佑」など、すでに「netkeiba.com」のコラムにも多数登場していますが、「スポーツであっても人を叩くなんてできない」という優しい一面など、新たな魅力も再発見!

(取材・構成=大恵陽子)

【出身地】


兵庫県尼崎市です。物心ついた頃には父が園田・姫路競馬からJRAに移籍して滋賀県に住んでいました。

【経歴】


生まれた時は4000g以上あって、幼稚園の頃は頭一つ背が高かったようですが、小学校に入ってからはどんどん周りに抜かされていって背の順が一番前になりました。性格は、木登りで高い所に登って大人たちを心配させるのが好きだったらしいです。

【運動歴・乗馬歴】


テニス、水泳、そろばん、サッカーを習っていました。スポーツチャンバラという、クッション性のある物でチャンバラをするスポーツも2つ上の姉と習っていました。一度試合に出た時は「ほぼ勝てるだろう」という相手だったらしいんですけど、人のことを叩けない気弱な子だったみたいで、1回戦で敗退しました(苦笑)。

乗馬は小学6年生から京都のカシオペアライディングパークで乗り始めて、その後、栗東トレセンの乗馬苑にも通い始めました。

【志望動機】


乗馬苑のジュニアチームに入ってジョッキーを目指していましたが、中学3年間で背が30cmくらい伸びて、体重もしんどくなりました。競馬学校に落ちた理由はそれだけじゃないと思いますが、いろんなことがあって一度挫折しました。ちょうどその頃、馬術にも魅力を感じはじめていたので、わりと早く切り替えることができました。

その後は障害馬術の大会に出場していたのですが、昨年はじめに父と二人でお風呂に行った時、僕が体重計に乗ったら覗いてきたんです。たしか53〜54kgで、父は「軽いな。今からでも騎手になれるんちゃうかな?」と思ったみたいで、いろいろと調べて「お前、受けられるぞ」と言ってきました。

はじめは「そんなことを今から言われても、さすがに無理やわ」と答えていたんですけど、言われるたびに「受けてみようかな」と思うようになって今に至ります。

【趣味・特技】


趣味は車と乗馬です。

滋賀県は琵琶湖が綺麗で、湖岸沿いを走るのも好きですし、ゴーカートも好きで、いつか(親しい)森一馬騎手に教えてもらって、サーキットに乗りに行きたいです。大型免許も持っていて、何頭も馬を積んで馬運車を運転して馬術大会に行っていました。

乗馬は好きですし、馬術のいい馬に乗ると改めて勉強になるところがあります。仕事に繋がる趣味ですね。特技も乗馬です。これは自分の武器なので、恥ずかしがらずに言いたいです。

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▲「趣味は乗馬、特技ももちろん乗馬です!」と加矢太騎手 (撮影:大恵陽子)


【所属先】


音無秀孝厩舎

【所属先の紹介】


中学生で競馬学校を受験する時に父が音無調教師に「もし騎手になれたらお願いします」と頼んでくれていて、「分かった」とお返事をいただいていました。

昨年半ばくらいから騎手免許試験を受けるにあたってノーザンファームしがらきで練習をさせてもらっていたのですが、配属された厩舎がたまたま音無厩舎の馬を多く預かっているところで、先生に挨拶させていただいたところ「(試験を)受けるらしいな。10年越しやけど、行くところがなかったらいつでも私が面倒を見るから」と言ってくださって、人柄に惚れました。

先生は多くを語るタイプではないですけど、優しさや愛を感じます。

【兄弟子】


松若風馬騎手

【兄弟子の紹介】


たまに「お兄ちゃん」って冗談で言います。乗馬苑のジュニアチームで1つ年上の先輩で、切磋琢磨させてもらっていました。僕と入れ替わる形で所属は抜けたんですけど、落ち込んでいた時も励ましてくれましたし、初勝利を挙げた時は一緒に喜んでくれました。ホント「お兄ちゃん」って感じで、ありがたいです。

【自己PR】


初勝利を挙げたヴァーダイトは担当の調教助手さんと様々な試行錯誤をしてきて、障害試験に受かる頃には弱かったお尻に筋肉がついてどんどん幅が出てきました。少し気が小さくてソワソワする面があるので、木曜日に福島競馬場に着いて、スクーリングや乗り運動をしながら丁寧に時間を過ごして日曜日のレースに向かえたことが良かったんじゃないかなと思います。

レースでは最終障害で一番上手い飛越をして「うわ、なんちゅう馬や! すっごい綺麗に飛んだ」と、僕自身テンションが上がりながら最後は追っていました。障害を飛ぶときは気持ちを高めて飛ばないと、僕の気持ちが負けると馬も気持ちが負けてしまいます。

ゴールした時、無意識に体が動いてガッツポーズをしましたが、それだけ気を張っているから気持ちが出てしまったのかな、と思いました。でも、まさか自分がそういうタイプだとは思わなかったです(苦笑)。

レースの中には主に3点、コーナーで膨れたところなど反省点もあって、初勝利は酸いも甘いもありました。反省しながら改善したいです。

父は喜んでくれましたし、安心もしてくれました。常に僕と同じ気持ちでいてくれて、凹んでいる時はあえて励ますこともなく、「そういうもんやから」といてくれることがありがたいです。

【本人希望記入欄】


同期たちへ
「イジりもほどほどにしてください」

約7歳差で、新人騎手ムチ贈呈式などで一緒になってから喋るようになったんですが、結構イジられるんですよ(笑)。でも、仲良くしてくれてありがたいですね。

■師匠からの推薦文■
障害を飛ぶのが上手ですね。しかし、競馬には流れがあります。騎手としてスタートしたばかりで、レースに慣れるのには時間がかかるので、そういった意味での「上手い・下手」はまだ言える段階ではありません。早く上手くなってほしいなと思います。性格は明るくて前向きです。1つ勝ったことで、これからはプレッシャーを感じ過ぎず乗ってくれればと思います。


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▲温かいメッセージを寄せた、師匠の音無秀孝調教師 (撮影:下野雄規)

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