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“能力は間違いなく高い”相棒プルパレイと挑むNHKマイルC「お父さん、頑張らなくちゃ!」

  • 2022年05月03日(火) 18時02分
「Road to No.1」

プルパレイとのコンビでNHKマイルCにむかいます!(撮影:小金井邦祥)


今週末は3歳マイル王決定戦、NHKマイルC。当コラムでもユーザー質問として取り上げたプルパレイとコンビを組みます。毎週調教に跨がり、新馬戦からすべてのレースで手綱をとっているだけに思い入れも強く、本当に頑張りたい! と意気込みを強く語ってくれました。それから、先日1歳になった息子のジョシュア君の話に…。「背がすごく高くて…長い(笑)」、というジョシュア君の驚きの食生活が明らかに!?

(取材・構成=森カオル)

出遅れてしまう馬には、苦しいところがあるんじゃないかな


──今週はNHKマイルC。パートナーのプルパレイとは、この中間も積極的にコンタクトを取っていますね。

ミルコ そうですね。プルパレイには、去年から毎週毎週乗ってます。調教ではそれほど難しいところを見せないし、いつも一生懸命頑張って走ってるよ。

──新馬戦からここまで7戦、すべてミルコ騎手の手綱。その変化や成長もつぶさに見てこられた馬だけに、思い入れも強い。

ミルコ もちろん! 2歳のときからカッコよくて大好きな馬で、すごく能力が高い。ただし、“怒らなかったら”だけどね。この前も話したけど、気が強くて、耳を絞って止めてしまう。怒り出したら、ジョッキーは何もできない。僕、朝日杯フューチュリティSも、絶対にチャンスだと思ってた(8着)。実際、4コーナーまではすごく手応えがよかったけど、直線に向いたら手応えがなくなって…。あのときも怒っていたし、ちょっと苦しがっていたね。

──新馬戦のときからそんな感じだったんですか?

ミルコ いや、4戦目のデイリー杯2歳S(4着)からかな。ハナに行ったんだけど、もう道中から耳を絞って、全然集中していなかった。「こんな馬じゃない、もっと走る!」と思ったから、朝日杯で巻き返したかったんだけど。まだ子供だったのもあるし、毎週しっかり追い切りをしていたから、苦しくなってしまったんだと思う。そのあと放牧に行って帰ってきたら、気持ちが変わっているのがわかったから。今年初戦の東京(クロッカスS2着)は、負けてしまったとはいえ、32秒台のものすごい脚を使ってくれたでしょ。

──出遅れたことで、逆に脚質の幅が広がった一戦でもありましたね。

ミルコ デイリー杯、朝日杯と、前に行って頑張れない競馬が続いていたから、もともと「ちょっと後ろから行ってみようかな」と先生と相談してたの。そうしたら、ゲートが開いた瞬間、上に飛んじゃって、二の脚も遅くて。どんな競馬でもできることがわかったのはうれしかったけど、ファルコンSも出遅れてしまって、今度はスタートが課題になってきた。

──NHKマイルCも、まずはスタートが課題になりますね。

ミルコ そうなんだけど、今の具合だったら大丈夫だと思う。これは僕の意見だけど、

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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