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【京都新聞杯予想】ダービーに向けここから注目していきたい

  • 2022年05月06日(金) 18時00分

父に似ているブラックブロッサムが目に留まるが…


 出走スケジュールを絞るようになった近年は、皐月賞と日本ダービーの結びつきは以前より強力。最近10年、日本ダービーで馬券に絡んだ30頭のうち、20頭を皐月賞からの直行馬が占める。残りの10頭も「京都新聞杯…4頭、青葉賞…4頭、プリンシパルS…1頭、毎日杯…1頭」。かなり絞られているだけに、今週の京都新聞杯には注目。

 2013年の日本ダービー馬キズナと、2019年ロジャーバローズが、京都新聞杯の連対馬だった。2着、3着馬も1頭ずついる。プリンシパルSの勝ち馬も2018年に3着。皐月賞組ではない10頭のうち、キズナ、アドミラブル以外の8頭は日本ダービーで「5、7、8、12、5、16、12、4」番人気だった。

 目下2連勝で、レーン騎乗のブラックブロッサム(父キタサンブラック)は強力。キタサンブラックに似ている。ただ、大駆けの望める穴馬はボルドグフーシュ(父スクリーンヒーロー)。前半1200m1分15秒0の超スローになった2400mの前走、レース上がりは34秒0だった。注文をつけて最後方から進んだボルドグフーシュは、外から自身の上がり33秒3。一気に差し切った末脚は強烈。中京や、東京コース向きだろう。

 4代母ベルガ(仏)は、ダービー候補イクイノックス(父キタサンブラック)の5代母でもある。今回の強敵ブラックブロッサムもキタサンブラック産駒。目標とする相手は同じキタサンブラック産駒になった。なんとか叩き合いに持ち込んで連対し、賞金を加算したい。2着なら日本ダービー出走も夢ではない。

「プリンシパルS」は、左回り芝【1-1-1-0】のコリエンテス(父ディープインパクト)に注目。間隔が空いた前回は「60秒0-60秒4」の流れを強気にまくって鈍ったが、差は0秒3だけ。勝ったエターナルビクトリは先週の青葉賞を後方から進み、脚を余した印象がある小差3着。この馬もオープンで通用する。

 母イスパニダの全兄ハイハッピー(ARG)はタフな名馬。自国で主要なG1を4勝など6戦全勝のあと、移籍した北米で3年後に芝11FのG1を快勝している。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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